一番上の孫は4歳である。最近は少なくなったが、忘れた頃に「おねしょ」をするようだ。
そう言う爺は「おねしょ(夜尿症)の大家」であった。小学4・5年生の頃までは頻繁であった。 なんとか中学に入る頃には治ったが・・・。
原因の話などは医師に聞いて戴くとして、おねしょを治すための「きっかけ」の話をしましょう。
子供の頃頻繁におねしょをするので爺は、少し薄めの敷きふとんを3枚敷いて寝ていた。一晩に2度おねしょをすることもあったからだ。おねしょをする度に敷きふとんを1枚外した。自分の体温で2枚目の敷きふとんも暖かかった。だから、直ぐに気持ちよく寝れた。その前は2枚敷きであったから、二度おねしょをするとお袋のふとんで寝ることになる。お袋は横で座ったまま寝ていた。見かねた親父が敷きふとんを3枚にしてくれた。
爺の家はもちろん「ふとん屋」である。だからある意味であった。
弟たちはおねしょはしなかった。だが、おねしょをする爺のふとんは臭かった。そんな爺も新しいふとんが欲しかった。「おねしょが治ったらね。」といういつものお袋の言葉がじれったく聞こえた。
ある時しつこくお袋に新しいふとんを強請った。どんな柄だったかは忘れたが、気に入ったふとんだった。「おねしょしても、もう新しいふとんは無いよ」と再三再四言われた。自信はなかったが「もう絶対しないから」と言って、新しいふとんを作ってもらった。
新しいふとんになってから、ほとんど「おねしょは無くなった」。親父もお袋もびっくりしてた。子供心にも、もう失敗は許されないと、肝に銘じて寝たものだ。
そんな経験から、爺は子供のおねしょで困っているお母さんに次のように言っている。
「子供さんがふとんを欲しがってから、用意してあげて下さい。おねしょをしても怒らないで下さい。決して親の勝手で購入し与えないでください。子供が好きな柄を・・・それがたとえ親の嫌いな柄・好きでない柄であっても・・・望んだら、その柄を買ってあげて下さい。親の好みで柄を決めないで下さい。それをキッカケにおねしょが止まるお子さんが以外と多いんですよ。」
初めは、単に自分の経験を話するだけだった。今までおねしょに困っていた、特に小学生のお母さんにその話をすると、「ほんとうかしら・・?」と思われる方が多いようです。でも、何百と事例がある訳では無いが、「本当に治ったみたい」「毎晩というほどしていた子が月に1・2度になった」というお母さんの声は戴いてます。
それは当時小学5年生の女の子でした。おねしょ癖を持つその子は、林間学校も行きたくないと言ってました。気持ちはよく判ります。爺も林間学校は行きませんでした。十数年前爺の言葉を信じて、そのお母さんはその子のふとんを買って戴きました。今回、その娘が結婚するというので、おふとんを買いに来て下さいました。もちろん、その娘のおねしょはその時以来ピタッと止まったそうです。
出来すぎた話ですね。この話は特例かもしれません。でも、キッカケという意味では爺は特例とは思っていません。子供心にも「なんとかしたい」という気は大いにあるようです。ちょっとしたキッカケで、おねしょは治るものです。
心を大きく、腹を立てないでね。お母さん。怒らない・怒らない
ああ~・・ぐっすり寝たー!
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