「フェリシア」鑑賞以来、気になっていたアトム・エゴヤン監督の「アララトの聖母」をYahoo!オークションで1,300円で手に入れました。しかも、未開封新品です。
「フェリシア」でエゴヤン監督の時空を自由に泳ぐようなストーリー展開に驚きました。ミシェル・ゴンドリー監督とも違った自由奔放なワープ感がたまりません。「アララトの聖母」も非常にエゴヤン監督らしい個性的な組み立てがなされていました。
ストーリーを一口で紹介するのは無理なので、GAGAのオフィシャル・サイトの「ストーリー」から引用します。(ストーリーが複雑すぎて、下の引用もうまく伝えているとは言えません。)
***** 引用ここから *****
カナダに住む18歳の少年ラフィと美術史家の母アニは、アルメニアの画家アーシル・ゴーキーの絵画「芸術家と母親」をモチーフにした、聖なる山アララトの麓で1915年に起きたアルメニア人大虐殺を描いた映画に参加することになった。
ゴーキーは、虐殺で母を亡くしたあと、アメリカに移住し、一生その苦しみから逃れられず若くして亡くなっている。
その彼の少年時代の逃避行の記録をたどった大作だ。母なる国が永遠に失われたことを物語るように、キャンバスから削り取られた母の手。ラフィは、アルメニアの自由を求めて射殺された父の死の疑問を持ち、真実を求めて、アララトに旅立つ。そして自分のルーツを知った彼が母のために持ち帰ったものとはいったい?また絵に隠された真実とは?
***** 引用ここまで *****
アルメニア人大虐殺の映画化を軸に話が進みますが、多くの人物が並行して登場してそれぞれの立場で物語を展開をしていくので、前半部は登場人物の関係を考えるのにちょっと苦労します。後半部は徐々に各人物の性格や関係性が分かってきますのでいろいろなことが見えてきます。また、劇中劇でもあるので、あれ?! 今のって映画のセット? それとも1915年のアルメニア? と不思議な感覚に浸れます。この映画の最も大きなテーマは、アルメニア人大虐殺の全世界への周知でしょう。戦中・戦後のトルコの微妙な立場からあまり追及されてこなかったこの事件を21世紀初頭に記録として残したかったようです。
☆ 総合得点 90点
「フェリシア」でエゴヤン監督の時空を自由に泳ぐようなストーリー展開に驚きました。ミシェル・ゴンドリー監督とも違った自由奔放なワープ感がたまりません。「アララトの聖母」も非常にエゴヤン監督らしい個性的な組み立てがなされていました。
ストーリーを一口で紹介するのは無理なので、GAGAのオフィシャル・サイトの「ストーリー」から引用します。(ストーリーが複雑すぎて、下の引用もうまく伝えているとは言えません。)
***** 引用ここから *****
カナダに住む18歳の少年ラフィと美術史家の母アニは、アルメニアの画家アーシル・ゴーキーの絵画「芸術家と母親」をモチーフにした、聖なる山アララトの麓で1915年に起きたアルメニア人大虐殺を描いた映画に参加することになった。
ゴーキーは、虐殺で母を亡くしたあと、アメリカに移住し、一生その苦しみから逃れられず若くして亡くなっている。
その彼の少年時代の逃避行の記録をたどった大作だ。母なる国が永遠に失われたことを物語るように、キャンバスから削り取られた母の手。ラフィは、アルメニアの自由を求めて射殺された父の死の疑問を持ち、真実を求めて、アララトに旅立つ。そして自分のルーツを知った彼が母のために持ち帰ったものとはいったい?また絵に隠された真実とは?
***** 引用ここまで *****
アルメニア人大虐殺の映画化を軸に話が進みますが、多くの人物が並行して登場してそれぞれの立場で物語を展開をしていくので、前半部は登場人物の関係を考えるのにちょっと苦労します。後半部は徐々に各人物の性格や関係性が分かってきますのでいろいろなことが見えてきます。また、劇中劇でもあるので、あれ?! 今のって映画のセット? それとも1915年のアルメニア? と不思議な感覚に浸れます。この映画の最も大きなテーマは、アルメニア人大虐殺の全世界への周知でしょう。戦中・戦後のトルコの微妙な立場からあまり追及されてこなかったこの事件を21世紀初頭に記録として残したかったようです。
☆ 総合得点 90点