大分前に「期間限定980円」という言葉に釣られて買ったものの、押し入れに入れたままだったDVDを鑑賞しました。
タイトルは「この森で、天使はバスを降りた」です。一言で言うと、「ハートウォーミングな小品」です(←この言葉、可もなく不可もない映画に使えますね!)。特に予備知識もないまま、見始めたので、その意外性に、「え?!」と思ってしまう箇所がありました。
まずは、冒頭の刑務所内の場面と食堂「スピットファイヤー・グリル」で働き始めた場面。DVDのパッケージ写真で主役のアリソン・エリオットが透明感に溢れ、とっても美しく写っていたし、タイトルに「天使」なんていう言葉もあったので、主人公パーシーは純粋な女性を想像していました。ところが、本編ではくわえタバコで仕事しているし、初対面の食堂の客の前で「傷害致死で、5年間もムショに入っていたんだ。」と一方的に自己紹介するし、映画のアリソン・エリオットはそれほど美しくなかったし(^_^;)、「え?!」の連続でした。
話が進んでいくうちに、パーシーは継父から性的な暴行を受けていたためにその父を殺してしまったことが徐々に語られ、パーシーのひたむきさに観客が寄り添えるようになっていきます。全体的には、片田舎にやってきた一人の女性が閉鎖的な住民たちを明るくしていくといったよくある話です。
ところが、ラストも「え?!」です。ベトナム戦争で心が傷付いて森の住人となってしまったジョニーBに向かって、「警察が来るから逃げて!」と叫びながら、川に入っていったパーシーは水の流れに飲まれ、あっけなく死んでしまいます。「ポセイドン・アドベンチャー」のジーン・ハックマンみたいに死して残された人々をまとめるみたいな意図があったのかもしれませんが、それにしても唐突でした。パーシーの心の傷は全く癒されていないじゃないの?
邦題も「え?!」ですよね。原題の"The Spitfire Grill"なら、劇中で英戦闘機のスピットファイヤーから食堂名が名付けられたことが語られますが、「この森で、~」では余りに説明的だし、映画を見る前から主人公を「天使」と持ち上げる感覚も賛同しかねます。
☆ 総合得点 77点
タイトルは「この森で、天使はバスを降りた」です。一言で言うと、「ハートウォーミングな小品」です(←この言葉、可もなく不可もない映画に使えますね!)。特に予備知識もないまま、見始めたので、その意外性に、「え?!」と思ってしまう箇所がありました。
まずは、冒頭の刑務所内の場面と食堂「スピットファイヤー・グリル」で働き始めた場面。DVDのパッケージ写真で主役のアリソン・エリオットが透明感に溢れ、とっても美しく写っていたし、タイトルに「天使」なんていう言葉もあったので、主人公パーシーは純粋な女性を想像していました。ところが、本編ではくわえタバコで仕事しているし、初対面の食堂の客の前で「傷害致死で、5年間もムショに入っていたんだ。」と一方的に自己紹介するし、映画のアリソン・エリオットはそれほど美しくなかったし(^_^;)、「え?!」の連続でした。
話が進んでいくうちに、パーシーは継父から性的な暴行を受けていたためにその父を殺してしまったことが徐々に語られ、パーシーのひたむきさに観客が寄り添えるようになっていきます。全体的には、片田舎にやってきた一人の女性が閉鎖的な住民たちを明るくしていくといったよくある話です。
ところが、ラストも「え?!」です。ベトナム戦争で心が傷付いて森の住人となってしまったジョニーBに向かって、「警察が来るから逃げて!」と叫びながら、川に入っていったパーシーは水の流れに飲まれ、あっけなく死んでしまいます。「ポセイドン・アドベンチャー」のジーン・ハックマンみたいに死して残された人々をまとめるみたいな意図があったのかもしれませんが、それにしても唐突でした。パーシーの心の傷は全く癒されていないじゃないの?
邦題も「え?!」ですよね。原題の"The Spitfire Grill"なら、劇中で英戦闘機のスピットファイヤーから食堂名が名付けられたことが語られますが、「この森で、~」では余りに説明的だし、映画を見る前から主人公を「天使」と持ち上げる感覚も賛同しかねます。
☆ 総合得点 77点