井上もやしの日常

ほぼ「つぶやきの墓場」となっております。ブログやSNSが多様化して,ついていけないのでございます。

映画「超高速!参勤交代」 ~知恵が勝負の時代劇~

2014-07-01 23:44:04 | Weblog
 皆様,今晩は! 今年も残すところあと半年になってしまいました(笑)。

 今日見たのが,「超高速!参勤交代」。参勤交代を終えたばかりの磐城の小藩・湯長谷藩に「5日以内にもう一度参勤せよ。それも暮れ六つまで。」との書状が届きます。この至上命題のために知恵と体力をどのように使うのかが描かれた単純明快なストーリーです。どんな知恵かはここでは書きませんが,人員と金銭の不足を奇抜なアイディアや偶然の産物で次々に乗り切っていくのがこの映画の見所です。

 知恵の場面と時代劇らしいアクションシーンで(狼のCGと忍者のワイヤーアクションはちょっとわざとらしい!)幅広い年代層を味方に付ける映画だと確信しました。笑いあり,涙あり,恋あり,活劇あり,そして,出演者も芸達者揃いで非常にまとまった作品であると感じました。

 ☆ 総合得点 88点

映画「渇き。」 ~血と汗と暴力と~

2014-07-01 23:00:48 | Weblog
 先週,顧客様を連れての三泊四日研修旅行がありました。夜は睡眠時間が決まっていますが,顧客様に何かがあればすぐに対処しなければならないいつでもスタンバイ状態だったので,6月30日と7月1日は「早めに帰っていいよ。」と支部長に言われました。特に行く当てはないので,とりあえず映画です(笑)。

 6月30日に鑑賞したのが,役所広司主演の「渇き。」。監督は「下妻」「パコ」「松子」「告白」(←お,この4本なら私も見ているぞ!)の中島哲也。いつものように予備知識なしで,職場から映画館に向かって待ち時間が少なくて見られる映画を見ようとして当てはまったのがこれ。正直言って,重くて,暗くて,救いのない映画です。

 中島監督は劇中劇とか,アニメーション挿入とか,突然ポップ画面とか,結構,実験的な作風で,「超モンタージュ理論」みたいな構成を平気で採り入れてしまう人です。井上ひさし氏だったかが,「喜劇と悲劇を書くのとではどちらが大変か」といったエッセイを書いていたような気がします。答えは「喜劇が大変」。何故ならば,悲劇は誰かが死んだり,不治の病になったりすれば,その要素だけで悲劇として成立するが,喜劇はこうすればよいという定石がないという内容だったと思います。(と言いながらも,氏は別なエッセイで喜劇の基本パターン分析をしていますが…。)

 では,バイオレンス映画(この映画のジャンルはミステリーもの,犯罪もの,サスペンスものとの捉え方もあるでしょうが,私はバイオレンスものと呼びたいです。)ではどんな要素にすればよいか? 中島監督の答えが,血しぶきと刃物と汗と弾丸と殴りと覚醒剤と自動車で轢くこと。ストーリー的には行方不明になった高校生の娘を捜し回る元刑事の物語ですが,その筋を彩るのが血しぶきと…(以下略)です。娘には誰も知らない顔があって…とよくあるパターンではありますが,そこにも血しぶきと…(略)。スクリーンに近い席に座ってしまい,画面の動きが速く,場面転換も頻繁で,時間軸を行ったり来たりするので,目が疲れるなあ,落ち着きのない画面だなあと感じました。「下妻」「パコ」などのコメディー系の作品ならば,監督の練りに練ったハイパーな画面も相乗効果で観客を幸せな気持ちにしてくれるのでしょうが,今回の作品は凝りに凝った絵作りが余計に重苦しさを呼んでいると感じました。単なるスプラッター映画と捉える向きもあるでしょう。

 ☆ 総合得点  75点

6月30日(月)のつぶやき

2014-07-01 04:54:56 | Weblog

ちょうど空いた時間で映画[渇き。]を観た…思った以上に気持ちがどんよりした…
小松奈菜さんが凄かった…
とりあえずこの気持ちをリセットするために赤ちゃんがハンバーガーを美味しそうに食べる動画を見よう…

moyashiさんがリツイート | RT

@YAMA414 山ちゃん、今晩は!

私も今日の午後に見ました。パコや下妻の中島監督がバイオレンスを撮ればこうなっちまうなあ…の作品でした。練りに練った作風はコメディーでは生きても、今回のものはスプラッターにしかならないなあが正直な感想です。