普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

世論調査から読めること・自民党

2010-12-08 16:19:15 | 自民党

 昨日発表された読売の世論調査です。
・菅内閣を支持?する 25、しない65(前回53)
支持する理由?非自民の政権だから 48、首相が信頼できる 12
・どの政党を支持?民主党 23(前回36)、自民党 20(前回16)
・普天間飛行場の移設問題は菅内閣のもとで解決に向かう?向かう9、そうは思わない 85
・菅内閣は今の経済情勢に、適切に対応?適切に対応している  9、そうは思わない 83・民主党は、小沢一郎元代表の「政治とカネ」の問題について適切に対応?適切に対応 8、そうは思わない 86
衆議院の解散・総選挙は、できるだけ早い方がよい?できるだけ早く 40、急ぐ必要はない 53
・衆議院選挙の比例代表選挙では、どの政党に投票:民主党22、自民党 26
 これを見ると普天間問題、小沢さんの「政治と金」の対数民主党の対応などいずれも80%を越す国民の批判が集まっています。
 その結果政党支持率でも民主、自民が僅差になっていますし、比例選挙では自民が民主を逆転しています。
 然し、菅内閣を支持する最大の理由は非自民の政権だからであり、衆議院の解散・総選挙は急ぐ必要がないと言う数字が多数を占めています。
 然も11月20日のFNN世論調査
の「日本首相に相応しい人」に対する調査では、
小沢 8.6、前原 7.0、舛添 6.8、菅 6.6、渡辺喜美 6.5 石破 6.4、岡田 5.4、小泉進次郎 3.6、谷垣 1.7
と僅差ですが、小沢さんが今までのこの種の調査で始めてトップを占めています。
 私は前のエントリーで、政治の金にまみれた小沢さんが首相になっても国民は支持しないだろうと書いた予想が見事に外れました。
 次期首相への期待は人気投票に似た傾向があり、時々刻々に変わるようですが、それでも国民は民主党政権にがっかりするが、自民党に政権を渡すより、他にいなければ小沢さんでも良いと思っているのでしょう。
 その理由を見事に示したのは、ほかならぬ自民党自身の調査による有権者の意識調査
です。
自民党に反感を抱く有権者が6割に上り、民主党の5割弱を上回っている
自民党の政権復帰を「期待しない」が「期待する」を上回る
自民党への批判は「過去への反省が足りない」が最も多く、「二世・世襲が多い」「総裁のリーダーシップが足りない」が上位に並んだ。
・政党への項目別評価でも「政治姿勢や政治資金などのクリーンさ」で民主党に水をあけられ、「公務員・行財政改革」「官僚主導からの脱却」でも民主党を下回った
 そしてこれを報道した朝日は菅内閣の支持率は低迷するが、自民党も旧来のイメージから脱却できずに苦しんでいる。と評しています。
  次期首相に期待では何時ものことですが、谷垣さんは遥か下位に低迷しています。
 私は麻生さんの時に、もし次期の衆院選に負けるとすれれば、彼が言い出した公務員制度改革や、出先官庁統合などに対する弱腰姿勢にあったことを気付くだろうと書いた覚えがあります。
 谷垣さんはその衆院選大敗の反省もなく「みんなでやろうぜ」とクリーンさでは首を捻る議員や、麻生さんの改革の足を引っ張った族議員や、彼をリモートコントロールしようとして派閥の領袖も、(過去を問わず?)皆力を合わせてやろうとした谷垣さんの国民に遊離した考え方への不信感が、次期首相への期待がダントツの下位となっていること、そしてそのような人を党首に選んだ自民党に国民が呆れていること、その変わらない姿勢に自民アレルギー持っているのが、誰が考えても無理な小沢さんでも担いで民主党政権に頑張って貰いたいという気持ちが上記の世論調査の結果として現れていると思います。
 勿論自民党も問題含みの議員の選挙で自然淘汰され、は若手の議員を幹部にどしどし登用していますし、小泉進次郎さんを始めてする若手議員も伸びて来ているようです。
 然し、特に安倍、福田、麻生の各内閣の時の朝日新聞を中心とするマスコミ、特にテレビの猛烈な反自民キャンペーンの効果がまだ残って、自民は悪役の考え、自民アレルギーからまだ抜け出せないでいるようです。
 自民党はこれらの事実をしっかり捉えて、今の日本の緊急時代にねじれ国会を利用しての度の過ぎた審議拒否や、早期解散論などぶち上げるのに慎重にして貰いたいと思うのです。
   野党の悲しさで自民党内の体制が変わりつつあることなどのことは余り報道されませんが、民主党に優しいマスコミが自民党のチョンボを待ちかまえていることを忘れないで欲しいと思います。
   何よりも民主党政権に優しい国民は、頼り無い菅政権を国会で苛める自民党を見て(判官贔屓もあり)反感を抱いていることを忘れてはいけません。
  自民党が先ずやらねばならぬことは自党の体制の刷新と、民主党を上回る優れた政策の立案とそのPRです。
 谷垣さんも頑張って貰わねばならぬし、執行部も彼を支え方向を誤らせないようにして貰いたいと思います。

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