普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

イランから利用された鳩山さんと民主党政権

2012-04-10 10:26:52 | 外交・安全保障
 野田さんの出来ることやらねばならないことは、鳩山さんの外交面での党の最高顧問解任だ
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 民主党政権、野党、マスコミ、ネットで批判されていた鳩山さんのイラン行きは、見事に心配された結果となりました。
 つまり、政府と違う方針をイランに伝えるのではないかと、イランから政治的に利用されるのではないかと言う心配です。
 これに就いて読売は鳩山議員外交 危うい理屈で国益を損ねる愚 と言う社説で概要次のように厳しい指摘をしています。
 政府の中止要請を無視して強行した外遊が、相手国に利用される結果となった。事前に懸念された通りの展開である。
 イラン側の発表によると、鳩山氏は大統領との会談で、国際原子力機関(IAEA)がイランなどに二重基準的な対応をとっているのは不公平だと語ったという。
 鳩山氏は帰国後、「完全な捏造で、大変遺憾に思っている」などと記者団に語り、イラン側発表を否定した。だが、鳩山氏の訪問がイランの核開発の正当化に利用されたのは否定しようがない。
 イランの核問題は今、欧米諸国が制裁圧力を強める中、イランと関係6か国の協議再開を控えた微妙な時期にある。鳩山氏の外遊が、欧米と協調する日本外交の足を引っ張ったのは、重大な問題だ。
 政府は再三、訪問中止を求めたが、鳩山氏は「議員個人の活動であり、議員の外交努力で国益に資することが十分あり得る」などと反論し、聞き入れなかった。
 しかし、外交の常識として、首相経験者と大統領の会談にそんな言い訳は通用しない。
 鳩山氏には、日本外交を側面支援したいという身勝手な思惑があったのだろう。だが、外交は政府の専管事項であり、議員外交はその補完にとどめるべきだ。
 民主党執行部にも責任の一端がある。党内融和のため、2月下旬、最高顧問の鳩山氏を外交担当に決めたことだ。
 その直後、鳩山氏は訪中し、輿石幹事長ら党訪中団と同じ日に、中国の習近平国家副主席と別個に会談するという異例の「二元議員外交」を行い、党内の調整不足ぶりを露呈した。
 鳩山氏は首相在任中、米軍普天間飛行場の移設問題を迷走させ、日米関係を危機に陥らせた沖縄の強い怒りを買った。張本人だ。
 鳩山氏は、能力的にも性格的にも、外交に関与してはならない政治家だ。そのことを、一日も早く本人が自覚してもらいたい

[私の意見]
・私は前述のように鳩山さんのイラン訪問にたいする民主党政府からネットまでの批判に対して、私のような小ブログが同じことを描いても仕方がないと思って触れませんでした。
・鳩山さんや同行の議員が「国際原子力機関がイランなどに二重基準的な対応をとっているのは不公平だ」など言ったことはないと言っても、日本側二人とイラン側の密室での協議ですから、第三者でなく当事者が幾らそうではないと言っても誰も信用しません。
だから幾ら鳩山さん側に立って考えても、イラン側から図られたと言われても仕方がありません。
 何しろイランは北朝鮮と同様に欧米諸国に対して一歩も引かずに渡り合っている、その道では百戦錬磨の国ですから、お人好しの鳩山さんには任が大き過ぎます。
・読売は「鳩山氏は、能力的にも性格的にも、外交に関与してはならない政治家だ。そのことを、一日も早く本人が自覚してもらいたい。」と、多分読売自身もあの有名な鳩山さんが自覚することはあるまいと思って書いたと思います。
・民主党政権、詰まり日本が自分達の主張を欧米に示して見せるのなら、鳩山さんの外交面の最高顧問の任を解くべきです
 イランは鳩山さんの言うように「議員個人の活動」でなく元総理大臣で、政権与党の最高顧問として受け入れたのは間違いない筈ですから。
 そして鳩山さんは悪いのはイランで私は正しいと自信たっぷりで、また中国やイラン訪問に似た行動を今後もやりかねないからです。
・然し残念ながら今までの野田さんのやり方から見れば、そして実質的に人事を支配していると言われる輿石さんの党内融和中心のやり方をみれば、多分そうしないかも知れません。
 何しろ鳩山さんの失言で完全にデッドロックに乗り上げた普天間基地問題の直接担当する防衛相に、防衛の基礎知識もない田中さんを起用するのですから。
 そして鳩山さんの最高顧問解任が野田さんに対する反対勢力への大打撃になるのですから。
 私はそれでも、日本のために「野田さんの鳩山さんの最高顧問解任はないだろう」と言う私の予想が外れることを祈っています。

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