・PAC3やイージス艦でミサイルを防げるのか・情報発信の遅れ・日本の偵察衛星・情報機関設置すべき
北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射失敗に就いて各社が社説を出しています。
その中で日本の対応に就いて一番紙面を割いている産経新聞の社説の≪公表遅れの責任大きい≫の部分を取り上げて見ました。
野田佳彦政権は沖縄本島や宮古島などにPAC3を配備、救援などに陸自隊員約400人を派遣するなど国民の生命・財産を守る万全の態勢で臨んだ。
これに対し、民主党の小沢一郎元代表は「何日もかけてロケットをあちこちに運ぶのはナンセンスだ」と語り、社民党は「政府の対応は過剰」などと批判した。傍観しろという意味なのだろうか。
午前7時38分のミサイル発射を政府が最初に確認したのは、約40分後に「何らかの飛翔体が発射された情報がある」とした田中直紀防衛相の会見だ。だが既に8時前後に韓国国防省が発射を発表、米メディアも米高官の話として「発射失敗」を報じた。官邸危機管理センターが8時過ぎ、自治体向けの「Em-Net」で「発射を確認していない」と伝えたことも混乱に拍車をかけた。
発射の一次情報は米早期警戒衛星に依存しており、09年の前回発射の際は前日に誤報を出した。今回は慎重を期したにせよ、首相官邸なども米情報を早い段階で生かせなかった。ミサイルが日本に飛来していたら、対応は困難と言わざるを得ない。
[私の意見]
・PAC3やイージス艦でミサイルを防げるのか
・仮に北朝鮮が日本を攻撃したときに、今のようにPAC3のような配備のやり方で日本が護れるのでしょうか。
今回はミサイルの発射方向が決まっていたので数少ないPAC3を配備出来ましたが、有事の際北朝鮮が長い日本列島の何処を狙うか判りません。
せいぜい日本としては首都圏中心にせざるを得ないと思いますが、最近、問題の一発食ったら深刻な被害が予想される原発は全国に散らばっています。 (勿論、北朝鮮がピンポイントで命中させる能力は少なくとも近い将来ともないと思いますが。)
しかも小沢さんの言うように、ゆっくりした配備ではとても間に合いません。
某テレビでは軍事専門家と言う人が、今回のPAC3配置は国民に防衛の大きな関心を持って貰うためのデモンストレーションだと言っていました。
と言って一回発射するだけで数億と言うPAC3を全国に配備することは出来ません。
それで唯一考えられる対策は、宣戦布告もなしに爆撃するイスラエルの真似はできませんので、やられたらやり返すしかないような気がします。
然し9条厳守の日本では米国にお願いするしかありませんが、米国には自国の都合があるのは当然なので、どう出てくるのでしょう。
・情報発信の遅れ
各社が政府の情報発信の遅れを批難しています。
確かに政府がもたついている間に、テレビは韓国政府の発表や米国のテレビの放送の内容を国民に伝えていました。
その一つは些細なことでも国民の反応を異常に気にする民主党政府の思考回路が却って政府への信頼を失っているのと同じことをしているような気もします。
然し私たちは9.11や3.11の惨状とその成り行きをライブのように見たように、時代は変わっています。
しかし、それは開かれた国の情報で、日本が注意する必要がある完全に閉ざされた北朝鮮や厳しい情報コントロールされている中国ではありません。
今後とも今回のような事態が起こることは当然に予想されます。
やはりマスコミが言うように、未確認情報と言う条件付きで政府も都度情報を発信するしかないと思います。
・日本の偵察衛星はどうしたの?
日本が打ち上げて中国などから批判を浴びた日本の偵察衛星はどうなっているのでしょう。
wikipediaによると、2011年12月までに光学衛星4機、レーダ衛星3機、光学実証衛星1機が軌道に投入されたが、寿命や早期故障により、2011年12月時点では光学衛星4機とレーダ衛星1機の変則的な運用になっている。そうですが、全く報道されていません。
産経が指摘したように、今回の情報配信れは米国の衛星の誤報の反省からと言うそうですが、日本の衛星はどうしたのでしょう。
報道によれば、日本のイージス艦が北朝鮮のミサイル発射を検知できなかったのは、電波の直進性と球状の地球の所為だそうですが。
やはり長距離のミサイル防衛のためには、より優れた自家製の偵察衛星の開発と打ち上げが欠かせないと思うのですが。
・情報機関設置すべき
私は安倍さんが施政方針で出した情報機関の設置をこの際是非推進すべきだと思います。
今回も日本の意思決定も報道による限り韓国と米国の情報頼りという、心もとない有り様です。
紛争解決のために武力を使ったり、それをちらつかせることの出来ない日本は優れた情報収集とその解析能力、その情報の発信能力を活かして防衛と外交に当たるしかありません。
今回の例で言えば、北朝鮮からの情報収集、優れた偵察衛星の開発です。
その他では韓国の慰安婦、竹島に関する米国への情報活動への対応、前述の厳しい情報管理をしている中国からの情報収集、中国からと言われているサイバー攻撃の防御などなど。
良く言われる米国のCIAの様な諜報活動まで行かずとも、合法的な範囲(民間団体との協力を含む)での活動の余地は有り過ぎると思うのですが。
安倍さんの情報機関の設置の話が立ち消えたのは、お決まりの人権団体、今回の社民党の動きのように、リベラルと称する左派系の団体の反対を、政府が恐れているのだと思うのですが。
改憲・9条厳守のどちらに向かっても情報の収集・解析能力の向上が必須と思いますが。
このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。
↓
政治・人気ブログランキングへ
プログ村政治ブログへ
北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射失敗に就いて各社が社説を出しています。
その中で日本の対応に就いて一番紙面を割いている産経新聞の社説の≪公表遅れの責任大きい≫の部分を取り上げて見ました。
野田佳彦政権は沖縄本島や宮古島などにPAC3を配備、救援などに陸自隊員約400人を派遣するなど国民の生命・財産を守る万全の態勢で臨んだ。
これに対し、民主党の小沢一郎元代表は「何日もかけてロケットをあちこちに運ぶのはナンセンスだ」と語り、社民党は「政府の対応は過剰」などと批判した。傍観しろという意味なのだろうか。
午前7時38分のミサイル発射を政府が最初に確認したのは、約40分後に「何らかの飛翔体が発射された情報がある」とした田中直紀防衛相の会見だ。だが既に8時前後に韓国国防省が発射を発表、米メディアも米高官の話として「発射失敗」を報じた。官邸危機管理センターが8時過ぎ、自治体向けの「Em-Net」で「発射を確認していない」と伝えたことも混乱に拍車をかけた。
発射の一次情報は米早期警戒衛星に依存しており、09年の前回発射の際は前日に誤報を出した。今回は慎重を期したにせよ、首相官邸なども米情報を早い段階で生かせなかった。ミサイルが日本に飛来していたら、対応は困難と言わざるを得ない。
[私の意見]
・PAC3やイージス艦でミサイルを防げるのか
・仮に北朝鮮が日本を攻撃したときに、今のようにPAC3のような配備のやり方で日本が護れるのでしょうか。
今回はミサイルの発射方向が決まっていたので数少ないPAC3を配備出来ましたが、有事の際北朝鮮が長い日本列島の何処を狙うか判りません。
せいぜい日本としては首都圏中心にせざるを得ないと思いますが、最近、問題の一発食ったら深刻な被害が予想される原発は全国に散らばっています。 (勿論、北朝鮮がピンポイントで命中させる能力は少なくとも近い将来ともないと思いますが。)
しかも小沢さんの言うように、ゆっくりした配備ではとても間に合いません。
某テレビでは軍事専門家と言う人が、今回のPAC3配置は国民に防衛の大きな関心を持って貰うためのデモンストレーションだと言っていました。
と言って一回発射するだけで数億と言うPAC3を全国に配備することは出来ません。
それで唯一考えられる対策は、宣戦布告もなしに爆撃するイスラエルの真似はできませんので、やられたらやり返すしかないような気がします。
然し9条厳守の日本では米国にお願いするしかありませんが、米国には自国の都合があるのは当然なので、どう出てくるのでしょう。
・情報発信の遅れ
各社が政府の情報発信の遅れを批難しています。
確かに政府がもたついている間に、テレビは韓国政府の発表や米国のテレビの放送の内容を国民に伝えていました。
その一つは些細なことでも国民の反応を異常に気にする民主党政府の思考回路が却って政府への信頼を失っているのと同じことをしているような気もします。
然し私たちは9.11や3.11の惨状とその成り行きをライブのように見たように、時代は変わっています。
しかし、それは開かれた国の情報で、日本が注意する必要がある完全に閉ざされた北朝鮮や厳しい情報コントロールされている中国ではありません。
今後とも今回のような事態が起こることは当然に予想されます。
やはりマスコミが言うように、未確認情報と言う条件付きで政府も都度情報を発信するしかないと思います。
・日本の偵察衛星はどうしたの?
日本が打ち上げて中国などから批判を浴びた日本の偵察衛星はどうなっているのでしょう。
wikipediaによると、2011年12月までに光学衛星4機、レーダ衛星3機、光学実証衛星1機が軌道に投入されたが、寿命や早期故障により、2011年12月時点では光学衛星4機とレーダ衛星1機の変則的な運用になっている。そうですが、全く報道されていません。
産経が指摘したように、今回の情報配信れは米国の衛星の誤報の反省からと言うそうですが、日本の衛星はどうしたのでしょう。
報道によれば、日本のイージス艦が北朝鮮のミサイル発射を検知できなかったのは、電波の直進性と球状の地球の所為だそうですが。
やはり長距離のミサイル防衛のためには、より優れた自家製の偵察衛星の開発と打ち上げが欠かせないと思うのですが。
・情報機関設置すべき
私は安倍さんが施政方針で出した情報機関の設置をこの際是非推進すべきだと思います。
今回も日本の意思決定も報道による限り韓国と米国の情報頼りという、心もとない有り様です。
紛争解決のために武力を使ったり、それをちらつかせることの出来ない日本は優れた情報収集とその解析能力、その情報の発信能力を活かして防衛と外交に当たるしかありません。
今回の例で言えば、北朝鮮からの情報収集、優れた偵察衛星の開発です。
その他では韓国の慰安婦、竹島に関する米国への情報活動への対応、前述の厳しい情報管理をしている中国からの情報収集、中国からと言われているサイバー攻撃の防御などなど。
良く言われる米国のCIAの様な諜報活動まで行かずとも、合法的な範囲(民間団体との協力を含む)での活動の余地は有り過ぎると思うのですが。
安倍さんの情報機関の設置の話が立ち消えたのは、お決まりの人権団体、今回の社民党の動きのように、リベラルと称する左派系の団体の反対を、政府が恐れているのだと思うのですが。
改憲・9条厳守のどちらに向かっても情報の収集・解析能力の向上が必須と思いますが。
このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。
↓
政治・人気ブログランキングへ
プログ村政治ブログへ