普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

北アルプス遭難・高齢者が考える高齢者の登山

2012-05-07 15:19:23 | スポーツ
・年をとるほど慎重な計画を・体力に応じた登山を・いざとなれば中止・撤退する勇気を
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北アルプスで多くの方々が遭難されたことを聞いて驚きました。
然もその大半が私と同じ福岡県の方達とは。
遭難された方々のご冥福と家族の方達への心からのお悔やみを申し上げます。
これで表記のようなことを書こうと思ったのですが、死者に鞭打つ様な真似をしたくはないし、多分北九州版だと思いますが中には可なりのベテランもおられたようですので、多分思いもよらない事情もあったと思います。
 それで私の多年の登山で気付いた幾つかのごく一般的なことを書いて、ご訪問頂いた方やお知り合いの高齢者の登山に少しでも参考になればと思って書きました。(それで今回の事故とは無関係なことも多くありますのでその前提で見て下さい。)
・登山の点から見た高齢者の特徴を活かすべき
暇ならいくらでもある→晴天続きの日を選ぶ
慎重だ→ガイドブック、経験者に話しを聞いて計画を綿密にする、危ないことはしない
・高齢者の弱点の補い方
体力の低下→省エネ登山に徹する(後記)
体力の低下に気を配る
 ガイドブックの標準タイム(時々出鱈目な数字があるので要注意)は通常10%程度の余裕を見て書いてあるので、その標準タイムから遅れ出したら、近郊の低山専門にするとか、2000m以下の山に行く場合は、標準タイムに体力相当の10~20%の余裕を見て予定を組む。2000m以上の山は余程の好条件以外の場合を除いて諦める。 (此処では北アルプス以南の山を考えています。)
・日にちの選びかた
原則として天気予報で晴天が3日続いた日の真ん中の日を選ぶ←時間はいくらもあ る←低山の日帰りの場合は着替え雨具など持参しない←省力化
 前の条件で行く日が曇りでも行けるとき→近郊の低山で簡単な雨具持参
 2日以上の山行の場合天候が変化した時は天気予報の報道を優先する→雨や天候の急変の予想のときは以後の予定は中止する
 酷暑、酷寒の時は行かない←時間はいくらでもある、山は動かない
・山の選び方
ガイドブックで同じ所要時間で登れる山でも、1.000m以下と2.000以下、それ以上の山は別の山と考える。
 特に春・秋の小屋泊まりの2,500m級以上の登山の場合は天候の急変で冬季登山に準じた準備をする。場合によりピッケル・小型アイゼンなど用意しておく。勿論経験者の同行は不可欠。
 2日以上の山行での曇り日が予想される時は(登高中で天候が急変したとき含む)ガスのために方向側から判らなくなる可能性のある(九州で言えば久住山などの)岩山、(阿蘇の高岳の山頂、草千里周辺の山などの)草山や高原、雪山の登山は中止(撤退)する。 (九重山系では躑躅で覆われている大船山はOK)
・団体で登山するときの注意
 参加するまでは個人主義に徹し他人に迷惑をかけるなどとして無理に参加しない。←登山中に大迷惑をかかかけるより遥かに良い
 例えば身体が不調になったとき、リーダーの天候の判断が甘すぎると思った時など。
 その代わり一旦参加したらリーダーの指示に従い個人行動は取らない。
・登高中の注意
 若い人やベテランに負けまいとして無理をせずに自分のペースを守る。(団体のとき他の人達のペースに遅れそうな時は参加しない。)
 登高中の天候の急変した時、、(始めて山などで)途中でも予定時間より20%近く遅れていることに気付いたときは、高齢者の場合は下山を原則とする。
・頂上や小屋に着いたとき20%程度の余裕を残した登り方をする。←ぎりぎりの体力で登ることは万一の場合の遭難に繋がることを意味する。
・高齢者の為の疲れない登り方
呼吸→吐く吐く・吸う吸う(この場合意識して吐く方に集中)のリズムに併せて疲れない歩幅で登る。これで200歩歩いて急坂などのため息が切れだしたら、同じリズムのまま治るまで立った10~20歩分数えて休む。
気持ちの中では休憩中も同じリズムを保つ、勿論、息が切れないときはそのまま歩く、休むときは人が追い抜くなど気にしない。→これで普通は標準タイムと同程度か5%遅れる位。)→詰まり登山の時も有酸素運動
 リズムを保つことが疲れない条件(奥さんのお供でデパートに行ったときの疲れ)、自分に合った歩幅とリズムを研究すること。
 リズム確保のために転ばないこと、休憩中に物忘れして引き返さないこと、若い人たちに負けん気を出さないこと。
・体温の上昇(場合によれば低下)の時、服の調節をこまめに行う。そのため調節がしやすい服やシャツを選ぶ→疲れや面倒なための手抜きは、体温の上昇によるエネルギーの消耗に繋がり、低下のときは極端な場合死に繋がる。
・下山の注意
気の緩みによる事故多発の下山
 団体行動では特に個人行動は禁止→中級程度の団体の登山の遭難は殆どが下山中に発生
 転倒、転落、滑落、下るほど道が別れるなどは下山中に多発。
故障しないでも膝、腰を痛めるのは下山のときが多い。
・山登りの利点
 今流行の健康問題で目の仇にされるのが喫煙ですが、その対極が歩くことです。
 それも地域の中を散歩したり、グラウンドをぐるぐる回るなどは直ぐに飽きてしまいますが、慎重な計画と体力に応じた山登りはいつまでも続けられる奥深い趣味で、私が今更勧めるまでもありません。。
 私の経験から得た知識の少しでも参考にして頂けれは幸いです。
 
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