普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

決められない民主党政治の今後

2012-05-25 11:48:42 | 民主党
・野田内閣支持とも取れる自民党の野田毅さん・緊縮財政の小泉路線から積極財政路線に変えた麻生さん・増税の前にやることがあると拘る民主党・増税の前に余りにも多い増税の前にやらねばならないこと・結局は何も決められない政治・それにしても多くの小沢さんから離反し批判に回る元盟友
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・野田内閣支持とも取れる自民党の野田毅さんの発言
一昨日の衆院の社会保障・税特別委員会での質疑の自民党の野田毅(たけし)さんの発言はとてもユニークな物でした。
 所々に民主党内閣への批判を交えながら、まるで野田内閣の応援をしている見たい。
 閣僚も苦笑い。応援団の民主党議員もいつもの彌次はどこえやら神妙に彼の演説を聞いていました。
フリツプ:01年度(小泉政権)から07年度(麻生政権)の自民党政権の歳出の増減
  国債費+3.8兆円、社会保障関係費→強引に削減したがそれでも+5.1兆円
  地方交付金-1.9兆円、公共事業関係費-2.4兆円、文教費、防衛予算なども現象している
・緊縮財政の小泉路線から積極財政路線に変えた麻生さん
 自民党は小泉政権時代から、消費税増前の成長への前段階の経費削減だけでは国が立って行かないほど緊縮政策を取っていたが、結果は上記のように日本の国力を落としてしまった。教育予算は殆どゼロ、防衛費の中国は3倍も増大しているのに、日本は削減。
 麻生内閣になってリーマンショックなどあり、増税の前段階の緊縮ばかりでは国が立って行けないとして、成長平行路線に切り換えた。
・増税の前にやることがあると拘る民主党
 然し民主党政権はそれでも未だ減らし足りないとして、政権を奪回して自民党政権時代に大幅に減らした公共事業費まで減らしてしまった。
 そして今も民主党内では増税の「前にやることがあると言って」自ら建てた政策を総て潰してしまっている。
 そのハードルを作ったのは民主党だ。
 野田たけしさんは民主党席の議員を指さしながら、これは野田首相だけの問題ではない、君たち民主党議員の問題だ。
 その一つの原因が野田さんの前に立ちはだかっている小沢氏だ。
 野田氏は小沢を説得できない。
 今は民主党と自民党は共同歩調をとろうとしている時に、小沢氏はマニフェストの原点に帰れといっている。
 それで国会が通る筈が無い。
 輿石氏は一体改革よりも党を割らない立場だ。
 問題は参議院は勿論衆議院ではない民主党ないの政局だ。
その小沢氏との会談をすると言うがその参考に聞いて貰いたい。
 小沢氏はいい加減な人だ。
 小沢氏が政権を取ってやったのは大連立そのテーマは消費税だった。
 それを今何故反対するのかを突くべきだ。
 自自連立のときの合意は諸費税は総て社会福祉に当てることを合意した。
 その時の自由党の党首は小沢氏だった。私も責任者のしてその任に当たった。今でも減逆に言えば消費税の範囲しか社会福祉に廻せないというのが、自民党から民主党に続く福祉と税の一体改革の原点になっている。
[私の意見]
野田毅さんは前段階の「増税の前にやることがある」ではなくてそのことと、増税論議を平行してやれと言っていますが、民主党内だけでなく今や無視することのできない、マスコミの批判もあり、平行路線は取れないような気がします。
・余りにも多い「増税の前にやらねばならぬ」ことが出来ない理由
a.野田首相に立ちはだかる小沢さんの一番怖いのは衆院選です。
民主党バブルが弾けた今、小沢チルドレンの殆どは落選、残るグループの人達も半数通れば良しとしなければならない。
そうなれば民主党内での彼の影響力は大幅に減少します。
だから小沢さんは頑張って反対する可能性が一番高いと思います。
そう言えば一昨日の新党きづなの豊田潤多郎さんの質疑は出身の民主党の野田さんに対してまるで喧嘩腰。野田毅さんの言っていた、「増税の前にやることがある」と追求。野田首相もむっとしてやり返していました。 (野田さんばかりでややこしいこと)
 後の唯一の頼りは私が何時もいう小沢さんが君子豹変するだけですがどうでしょう。
b.公明党は自党の勢力維持のために、最高裁から出された 「一票の格差是正」は選挙制度改正と併せて行うべきとする一方、定数削減案について反対しています。
 これには他の少数政党も基本的には同じ線なので、仮に民主・自民が一致しても、前段階の定数削減もできず、「一票の格差是正」も解決できずに野田首相も解散もできないことに成りそうです。 (それと穿ちすぎかも知れませんが、創価学会から大きな広告費を貰っている読売・朝日が公明党をどれだけの批判が出来るかも問題です。)
c.公務員経費削減
 政権与党の民主党が支持基盤の自治労・日教組の反対を押し切って公務員の経費の削減はは殆ど出来きないでしょう。然もその親玉の輿石さんが幹事長ですから。
 野田さんが不退転の気持ちで輿石さんを切れば話は別ですが。
 それで民主党は早々と公務員経費削減の先送りを言い出しています。
 野田首相にとって福祉と税の一体改革の前提のハードルが余りにも高過ぎますが、このままでは何も出来ずに、行く先が見えない審議先送りに成りそうな気配です。
そして結局は決められない政治、それと私が何時もいう面倒なことは先送りにしてしまう政治に終わってしまいそうな気配です。
・多くの小沢さんから離反し批判に回る元盟友
 それにしても自由党時代の野田毅さん、新生党・新進党の党最高顧問の渡部恒三さん、新進党・自由党の藤井裕久最高顧問と自民党の小池百合子さんなど小沢さんと行動を共にしてきた人達が、小沢さんと離れただけでなく一様に彼を批判する側に回ったのは何故でしょう。
 そのような人として信頼出来ぬかも知れない人について 行く小沢グループの人達の選挙が怖いからと小沢さんに縋る言う理由、外野の人達で検察の被害者と思っている人達の同病相憐れむ気持ちでの小沢さん贔屓の理由も判るのですが、その様な理由もない一般の小沢信者は一体何を考えているのでしょう。

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追記:前回「がれき処理反対派の言い分」を書きましたが、今日仙台在住のシンガーの方からの「北九州市 がれき受け入れ反対派の抗議活動について」と言うブログを見つけました。
反対派の一方的な行動がいかに現地の被災者の心を傷つけているか判ります。
是非読んで上げて下さい。