普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

教師のわいせつを罰する前に文部科学省がやるべきこと

2021-05-22 17:53:39 | 教育

戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でも世論に流されずに自分の頭で考えましょう。
  5月22日の読売に「わいせつ教員対策法可決、免許再交付、教委が可決判断」の記事が出ました。それでわいせつ教員の問題が解決できるでしょうか?そう思って資料を探していると下記のような非常に貴重なご意見を見つけましたので紹介します。
「長い教師経験を持たれた方の教師のわいせつ防止の意見」
 筆者の経験則・推論になりますが、行為対象となる人間が接触可能な距離にいる人数と接触時間の長さが影響していると考えます。
 教員は学校勤務一日で概ね100人以上の児童生徒と至近距離で接しますし、中には授業、朝、帰りのショートホームルーム、清掃、給食、部活動など、合計3時間以上接する子供がいても不思議ではありません。
 この仮説を裏付けるデータは簡単には得られないでしょうが、もし多くの職業や職務で、接触人数×接触時間とわいせつ事犯検挙率が比例すれば、「教師になる人間にわいせつ犯が多い」のではなく、「教師の職務・環境がわいせつのリスクを高める」ことになります。
 さらに教員自身も部外者も肝に銘じておくべきことに、「人間同士の直接の関わりに絶対はない!」があります。
 教師のわいせつ行為に限らず、私たちは芸能人や政治家のスキャンダル(わいせつ、不倫、セクハラ等)のニュースを見て、「なぜあんな馬鹿なことをしたの? 子供でもやってはいけないとわかるのに!」と何度もつぶやいたことがあるはずです。
 しかし恋愛などで時に理性を失い、感情のコントロールができなくなるのは人間の性です。ですから不祥事の後、いくら研修会や講習を行っても理屈・理性では解決しません。
 このように誰にもリスクはありますが、教員は多感な子供たちと極めて長い時間を過ごしていますから、不測の事態に感情のコントロールを失うリスクは相当大きいでしょう。
 さて教員がわいせつ行為に及んでしまうケースは以下の4つがあります。
1. 教師が自分の性的欲求を抑えられなくなる
2. ハニートラップまがいに生徒が意図的に教師を貶める
3. 教師が熱心に面倒を見過ぎたあまり恋愛感情を抑えられなくなる
4. 八方美人な生徒の何気ない言動で教師に魔が差してしまう
1は同情の余地なしで厳罰に処すべきです。2はめったにありませんが、現代ではSNS、メール、写真投稿など細心の注意が必要です。某高校では男性教師が女子生徒と校内で何気なくとったツーショットが「2人はデキてる!」というタイトル付きで広く拡散しました。
またまじめな教員は3、4に陥りやすく、実際次のようなやり取りがあったのです。
  課題の提出期限を守らない女子生徒に授業後注意したら、「先生ごめんね~」と猫なで声を出し手首をぎゅっと握られた(他に、教師に後ろから抱き着く、既婚の教師への「彼氏になって!」発言など)
筆者は長い教師人生から、生真面目で責任感のある熱心な先生ほど特に3に陥る危険があると感じます。教師に限らずこれからの時代は息抜きや遊びができ、多少のいい加減さを兼ね備えていた方がよいかもしれません。

「私の経験」
 私が昭和初期の小学校時代は先生は絶対てきな存在で家庭訪問の時の母の口癖は「子供が言うこと聞かなければ殴ってくれ」でした。
 私は鼻たれ小僧。女子生徒はラジオの出鼻で楽しみは本を読むか皆と遊ぶだけ。紹介した先生の時代とは全く違う可愛いだけの存在。先生をからかうなど考えられもしないこと。国語、算術、理科などでは私が人より読書好きで家での勉強は全くしないでも理解。高等小学校では内申で級長になるくらいやすい教科。
 おそらく先生も新米でもない限り予習などしない。これでは今の教師のようなストレスは全くたくなし。
 私の娘が小学校の教師になったころは日教組の全盛時代でいじめっ子対策で教師も大変。良い意味でも悪い意味でも教師のわいせつなど考えられもしないこと。
「考えられる教師のわいせつ事故対策」
・小学校の英語教育、プログラミングは、中学校から以上にするなど教師の負荷を減らすために全ての教科を見直す。
・批判の多い教科書デジタル化をやめる。
・読書の習慣づけ。教員の負担にならずに効果大。
通学の安全確保のためスマホ許可を廃止、家に帰れば使うのは必至。これが前記の元教員の方の指摘につながる
・文部科学省はわいせつ該当者の罰則を考える前に自省の指導に不備がなかったか考えること。
昔から私か何度も何度も書いたピンボケの多い文部科学省の組織見直し。
・特に大臣には適任者を選ぶ
・大臣になった人は他の省の人達が同省をどう見ているか訊くこと
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