我が家の奥さまに朝早く電話があった。94歳の父が脳梗塞で倒れ、救急車で病院に運ばれたという。奥さますぐに病院に向かった。
一方私は状況が分からず、いらいらしながら不安な時間を過ごすこととなった。
しばらくはテレビの前に座り、箱根駅伝復路の力走を見ていたが、気はそぞろ。東洋大の完全優勝の場面ははっきりとは覚えていない。だが、今朝の新聞、山梨学院は途中棄権したものの、参考記録ではあるが復路で自己最高記録を塗り替えたとあった。棄権する瞬間の走者の鮮烈な印象がなぜか強く残っている。
5時近くになって、奥さまから連絡があった。
病名は脳梗塞だが、何せ高齢。体全体が弱っている。集中治療室でしばらく様子をみることとなったそうだ。
集中治療室では、家族の付き添いが出来ない。面会は日に4回だけ、1回の時間も30分と決められ、面会の人数も制限される。
昨夜は我が家の楽しい新年宴会だった。
久しぶりに集まった娘の家族3人と老人夫婦の総勢5人。娘の家族は3人だが、娘の主人は人吉へ単身赴任。1人息子は京都の大学。娘がどうにか熊本に残る離散家族。3人が1堂に会する機会はあまり多くない。5人が我が家にそろうのも珍しい。
まずは1.5ℓの大きな瓶につまったシャンパンで乾杯。
我が家の奥さま手製のお節料理に話がはずむ。去年の出来事、今年の抱負、成人式を迎える孫の話。話題は尽きない。時のたつのを忘れ深夜まで楽しい時間が続いた。
沢山の方々からお祝いをいただき、笑顔の絶えない孫の姿も強く目に焼きついた。
今日一番のお仕事は義父のお見舞い。時間に遅れると大変だ。病状が心配だ。