新学期が始まった。元気な子どもたちの声が通学路にみちみちている。急に団地の雰囲気が明るくなったようだ。子どもたちの元気な声を聞くのは久しぶり。
毎日通学路に出て、子どもたちの安全を見守る指導員の方とは顔なじみ。散歩の途中で「お早うございます。毎日ご苦労さまです」とごあいさつを交わすのが日課となっている。1日も欠かさず、雨の日も風の日も子どもたちの登下校を見守っておられるご様子。多分ボランティアだろうが本当に頭がさがる。
先週の日曜日、団地自治会の総会が開かれた。
年に1度の総会で予算、決算、行事予定などが決められる。
国の予算は100兆円を超えるというが、団地の予算はわずか200万円。総会出席者は時間をかけて侃々諤々真剣に討議した。消費税増税分をどうしよう。自治会費は据え置きたい。が基本方針。そのためには予算を削減する以外に手はない。
審議する額は千円単位。ささやかなできるでけの減額だが真剣そのもの。まさにこれが庶民の感覚。
古くなった街灯をLEDに代えると約4万円が必要、市からの補助は1万円。みんなの意見で街灯が点かなくなった時に考えるとなった。
自治会長の研修会に会長と副会長2人が参加しているが会長だけの出席にしよう。3万円の予算が1万5千円に減額された。神社奉賛金5千円の支出はおかしいとこれも減額。
減量美化費「清掃用品代20,080円」は多すぎる。何を買ったか説明戴きたいと。
年数回実施される公園の一斉清掃。よその自治会では出ない人から罰金をとっているところもあるが、それは無理。出た人にタオル1本でも渡そうとの提案に、予算的に無理。結果は有料のごみ袋1枚を出席者に配ることとなった。
増税はあらゆる面で日常生活を圧迫する。年金生活者は年金以外に収入がない。自治会以上に真剣だ。物価の上昇分をどうカバーするか、爪に火をともすように、わずかな費用を減らそうと努力する以外に方法はない。
日銀の目指すインフレ目標2%。そうなれば絶望だ。先が思いやられる。