山鹿市街から国道3号線を北上することおよそ4Km、右手前方の小高い山の麓に「日輪寺」がある。
ここ日輪寺は山鹿市の指定史跡とされ赤穂義士17士の遺髪を納めた遺髪塔があることでも知られており、小高い裏山には3万5千株のつつじが山を覆い尽くすように植えられ遠目に見ても華やかで見る者を魅了する。つつじは今6分咲き、4月16日から「つつじまつり」が始まった。
車を持っていた昨年まではつつじ見物に出かけ、近くの平山温泉でゆっくりと寛いだものだ。だが、昨年4月に廃車してからは少し不便。今年は日輪寺のつつじ見物は諦めないといけないようだ。
しかし、その代わりと言っては何だが、我が家の近くにも見事なつつじの名所がある。
国道旧3号線、今は県道となっているが、道の両側を土手に囲まれた約1、5キロの区間、つつじがびっしりと植えられている。その数を数えたことはない。
毎朝の散歩コースでもある。私が付けた勝手な呼び名だが“つつじ街道”。
バスや車も頻繁に通る。もうしばらくすると満開。それは見事なものだ。この時期、ゆっくりと花見が出来る幸せを毎朝かみしめることができる。幸せなことだ。
バスや車で通勤、通学される方たちもしばしつつじの花に見とれ、疲れを癒しているのではなかろうか。
つつじの手入れは大変なようだ。暑い夏の盛りに県の土木事務所の方々が、足場の悪い土手で剪定、雑草取りなどの作業を行っておられる。ご苦労さま。
5月末には、阿蘇仙粋峡で“ミヤマきりしまつつじが”満開となる。九州の最高峰久住の平治岳の“ミヤマきりしま”もっとすごい。全山が花に覆われる。この景色一見の価値はある。若い時にはいつもこの時期、花見の登山ととしゃれこんだものだ。今年は害虫も少なく、見事な花が見られるだろうと期待されている。
阿蘇や久住の“ミヤマきりしまつつじ”の群落、これだけは何としてでも見たいものだと思っている。