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冷酷な歴史を語る山伏(やんぼし)塚

2014-04-20 08:33:21 | 日記

 熊本城から約3キロのところに山伏塚(やんぼしつか)という塚があります。熊本市の指定史跡です。

 朝の散歩で毎日その前を通るのですが、塚のいわれなどは知る由もありませんでした。今朝は気分もよいことから、通り過ぎるのではなくお参りしようと思い立ちました。

 塚のすぐ前は旧国道3号線、山伏塚のバス停もあります。綺麗に掃除がされていました。桜やもみじの大きな木が塚に覆いかぶさるように立っています。敷地は200㎡を超えているでしょうか。

           

 境内とよぶのでしょうか塚の周囲は厳かな雰囲気を醸し出しています。クスの枯れ葉でしょうか地面を茶色に飾っています。そのそばに苔むした大きな石碑か建っていました。碑には山伏塚のいわれが彫られていました。

 碑文は「慶長年間加藤肥後守清正熊本城ヲ築クニ当リ龍蔵印大僧都法印ヲ招シテ地域内ノ地鎮祈祷ヲ行ワシメ其ノ行事終了シ法印其の城内ヨリ退去スルニ際シ他国ニ城内要害知悉セラレルコトヲ癒リ法印コノトコロマデ来ルトキ尾行者ノタメ斬セラレテコノ地ニ葬ラレタリ」とありました。 

「秘密を知る邪魔者は消せ」と祈祷を終えた僧に刺客を送った加藤清正は冷酷無比な人だと思います。だが冷酷無比といえども今の時代にも通じるものがあるのではないでしょうか。

 数の力に頼る時の政府与党自民党。民意を無視し、審議する時間もほとんど与えず強行採決で特定秘密保護法を成立させてしまいました。臭いものには蓋をせよではありませんが、秘密というベールに都合のよくないことは閉じ込めてしまう。それを犯せば罪にする。

 清正の時代と違うのはその罪に値する刑は死でなく刑務所。

 昨年12月6日の特定秘密保護法成立後に出された地方議会の意見書は少なくとも170件。うち法律の廃止・撤廃を訴えるものが108件、凍結を求めるものが10件、見直しや修正が11件、慎重な措置を求めるものが37件などとなっています。まさに悪法と民意は位置付けているのです。

 特定秘密保護法はたしてこのままでよいのでしょうか。初心に返り、悪法と呼ばれる特定秘密保護法を審議しなおす度量を総理には求めたいものです。