老後の暮らしを楽しく過ごさせる秘訣は3つ。「キョウヨウ(教養)」と「キョウイク(教育)」それに「キョウカイ(教会)。
キョウイクは「今日行くところがある」。キョウヨウは「今日ようがる」。キョウカイは「今日会話する」の意味。前2つの秘訣は、ボケ防止のためずっと以前から言われていたこと。3つ目のキョウカイは私の作った造語。
毎日が日曜日。何も用事がなくどこにも行かず、会話もできない毎日はまったく張り合いのないものだろう。
待ちに待った第2金曜日。サラリーマン時代の同僚と一緒にできる月に1度の碁会の日。
この碁会、老後の暮らしを楽しく過ごせる3つの秘訣をすべて満たしてくれる絶好の場。意気揚々と勇んで出かけたものだが、その成績たるや、日ごろの研鑽も空しく散々たるもの。全く情けない。
碁会に始めて参加してからかれこれ10年近く立つが、碁の腕は全く上がらず、さびしい限りだ。これも老化現象の表れだろうか。
碁が終わって完敗の憂さ晴らしと言ってははなんだが、少し知識を深めようと本屋に立ち寄った。
いつものことだが限られたわずかなお小遣いで新刊の堅版本を買うのは気が重い。できるだけ値段の安い文庫化された本を買うことにしている。
今日は今年の直木賞作家の小説の立ち読み。書店の中で全部を読み終えるわけにはいかない。次に訪れるまでと切のよいところで打ち上げた。
無銭の立ち読み、1時間は過ぎただろうか、罰があたった。帰りのバスの中で腰が痛くなった。
ごめんなさい。今度は立ち読みしないで、新刊本を購入させていただきますねと誓いを立てた。