午前5時、体内時計が起床の時を教えてくれる。外はまだ薄暗い。東の空を見ると山際の稜線が心持明るい。今日も天気。朝の散歩が楽しみになる。
6時半のラジオ体操を終え、さあ散歩に出発。年が明けてから初めての木や花との出会いが待っている。
最初に出合ったのは鈴なりの木通(アケビ)の花。広い団地の中の一角、笹竹に絡むように咲いている。淡い紫色の花弁は菫の花のよう。昨年の秋、ここで大きくなったあけびの実を戴いた。今年も大きな実をつけることでしょう。待っています。今年もよろしくと声をかけた。
我が家の団地を取り囲むように孟宗竹の林がいくつかある。林の中に藤の花が垂れていた。もうすぐ有田の陶器市も始まる。毎年陶器市にゆくために走った高速道。満開の藤の花と桐の花が車窓を賑わせてくれた事をふと思い出した。
竹林のそばの小さな畑にある1本のレモンの木、小さな蕾がびっしりとついている。白い花が心地よい香りを放つのももう間近だろう。
白色で紫色を帯び、中心は黄色の胡蝶(しゃが)の花も満開。
散歩コース遊水公園の渕を回るように熊本電気鉄道の電車が走っている。骨董のような古い電車は「青がえる」とか「雨がえる」とよばれ鉄友の垂ぜんの的となっている。数人の客が乗っている。よそごとながら、これで経営は成り立つのだろうかと心配になる。
気分は爽快、「今日も良い日でありますように」朝のテレビ、キャスターの声が心地よく流れてきた。