毎日が日曜日・でも多忙です!

おかげさまで、毎日を元気に楽しく過ごしています。普段の出来事、思いつくことなどフリーの立場で記録したいと思います。

麦秋の竹林に囲まれて

2014-04-18 15:58:04 | 日記

我が家のある団地が造成されたのは、1973年10月に始まった第4次中東戦争が引き金となり原油価格が4倍程度に値上がりし、猛烈なインフレが襲ってきたオイルショックの時だった。

消費者物価指数は前年対比で23%も上昇し「狂乱物価」という造語まで生まれた。この時期、直前までは行きすぎた金融緩和政策がとられており、その後の引き締めの遅れが、あふれたお金を不動産投機にまわす結果となったようだ。まさにバブル。

造成された我が家の団地は約100戸分。高平台と呼ばれる緑豊かな丘陵地に造成されたものだ。地名に梅の木、桑木鶴、津の浦などが残っており、豊かな森や畑、ため池などが散在する丘陵地だったようだ。また、全体を囲むように鬱蒼と茂る孟宗竹の林が広がっていたようだ。

その後、次々に団地が造成され、団地の数は10ヶ所近くにのぼり、その境界は緑の竹林。今では千を超える住宅が立ち並ぶ大住宅地となったが、現在も竹林に囲まれ宅地が造成されている。しかし、団地の造成が無計画に行われたため孟宗竹の林は海に浮かぶ島のように分断されてしまった。

        

団地の周辺にはそのような竹林が10以上もある。もし取りのように空を飛ぶことが出来たなら、空の上から団地を眺めてみたい。さながら団地の海に浮かぶいくつもの孟宗竹林は島ように、さながら天草の九十九島を思い出させるのではなかろうか。

朝の散歩では数か所の竹林を訪れることとなる。とても素晴らしい散歩コース。林の中の若葉と爽やかな空気がとてもおいしい。

ところが今朝の散歩で初めて気づいた。どの竹林も茶色になっている。散歩道には笹の葉がたくさん落ちている。枯れかけているようだ。

                

散歩を終えて家に帰り“我が家の奥さまに、竹が枯れかけていると話したところ大きな声で笑われた。

今の時期「(麦秋)というでしょう。竹の葉も今が映え変わる時期ですよ」と。まさにぎゃふん。

現役時代は忙しさにかまけ、周囲のことにはほとんど眼がいかなかった。多分地域のことも、家庭のことにも疎かったのではと、今になって気づいた。反省しきり。