大規模な土砂災害に見舞われた広島の被災地は目を覆うばかりの惨状をていしている。痛ましいとしか言いようがない。
死亡者や行方不明者は時間の経過とともに増え続け、死者40名、行方不明者47人となった。災害現場では今日も行方不明者の捜索が懸命に続けられている。だが2次災害の危険もあって遅々として進まず、生存の可能性が低くなるとされる72時間を前に捜索隊には焦りも見える。
今日、22日は日本海に延びた前線の影響で、西日本や北日本の広い範囲で雷を伴った激しい雨が降り、各地で浸水や土砂崩れ、さらには竜巻などで大きな被害が出ている。
福岡県太宰府市では1時間に98.5ミリの猛烈な雨を観測、大規模な土砂災害が起きた広島市周辺でも1時間に10ミリ前後の雨が降った。とニュースが出た。北海道室蘭市では市の中心部が浸水した。そのほか各地の被災状況が次々とテレビに映し出されている。
当地、熊本も朝から先が見えない程の豪雨となった。1時間あたり83ミリの雨を記録したという。当地では幸いに大きな被害がなかったものの、各地の被害の状況を知ると胸が痛くなる。
気象庁は22日、広島市の土石流を含め、7月30日からの台風11号と12号、前線による記録的大雨の各地の災害を「平成26年8月豪雨」と名付けた。命名は一昨年の「平成24年7月九州北部豪雨」以来となる。
大きな災害のあるたびに迷ってしまう。注意報や警報が発令されても老人夫婦に具体的にどのような対策があるだろうかと。短時間で発生する土石流や大雨。災害が起きると老人家庭で打つ手は全くあるまい。運を天にまかせて逃げるのが精一杯の対策だろうか。
そして考えるわが身に起こればどうしただろうと。よそ事ではない。