首相官邸屋上にドローン。今朝の新聞1面のトップ見出しを見て驚いた。驚いたというより恐怖さえ感じた。搭載されたプラスチック容器から放射線が検出されたとある。今、世界中を混乱させているIF(イスラム国家)がすぐに頭に浮かんだ。テロではあるまいかと。真相は今後の捜査に待つこととなろうが、それにしても国家の中枢である首相官邸の危機管理の杜撰さにはあきれるばかりだ。
政府関係者によると、官邸の屋上には安倍総理が防衛大卒業式への出席でヘリポートを使った3月22日以来上がっていないことから、ドローンがいつ落下したか分かっていないという。
政府関係者の能天気にもほどがある。
IFは安倍総理の中東シリアなどに対する人道支援25億ドルの発言について大いに反発し、結界は後藤さんら2人の殺害にまで発展した。さらに日本を敵国とみなすと宣言している。
世界各地では大規模なテロが多発していることもすべてご存知のはず。国内では原発再稼働反対の声が渦巻いている。辺野古基地移籍については沖縄県民の民意を全く無視しつづけ、知事との対話を4ヶ月も行わなかった安倍総理。集団自衛権の憲法解釈変更を閣議決定し、特定秘密保護法を強行採決するなど、暴走ともいえる政治運営に、国内はもちろん、近隣各国にも疑惑が持ち上がっている。これらのことは、いつテロが発生するかわからないともいえる状況を醸し出していとも言えないだろうか。
そのような中での今回の官邸の能天気ともいえる危機管理の対策。大いに反省してほしい。注意さえすれば十分な対策は取れたはずだ。
今国会で審議されることとなっている安保法制より先んじて官邸の危機対策が重要と考えるのを行き過ぎといえるだろうか。
もし、このドローンにサリンや生物兵器が搭載され、どこからか飛んで来て長い間放置されていたとすれば、その被害はとてつもないことになるであろう。大勢の人の集まる中に飛んでくればなお怖い。
能天気な官邸はお断り。国内のいたるところに存在する重要施設、原子力発電所も然り。サイバー攻撃やドローなどテロ。笑いごとではない、十分ともいえる国をあげてのテロ対策、危機管理が必要と訴えたい。外に対する集団的自衛権よりも今、喫緊の課題は国民の不安を取り除くテロ対策。誰もがそれを望んでいると思う。