「存命中の世界最長寿の女性」としてギネス世界記録に認定されていた大川ミサヲさんが、4月3日、老衰のため亡くなられました。享年117歳。
高齢化の進む日本。それにしても平均寿命はぐんと延びたものです。2012年の統計では、男は85歳、女は87.3歳となっています。昔、平均寿命は今よりずっと短く「人生50年」と言われていました。熊本でもなじみの明治の文豪、夏目漱石は49歳で亡くなられています。
「少年老い易く学成り難し(しょうねんおいやすくがくなりがたし)」の格言があります。「若いうちはまだ先があると思って勉強に必死になれないが、すぐに年月が過ぎて年をとり、何も学べないで終わってしまう、だから若いうちから勉学に励まなければならない」と、これは「人生50年」とされた持ち時間の短さや、当時の社会事情があっての言葉でしょう。
今年傘寿を迎える私。まずは日本人の平均寿命である85歳までは元気でいたいと思います。虫が良過ぎるかもしれませんが、その後も元気で長生きできればと考えています。
大川さんの「長寿記録」は117歳。これからの高齢化社会を考えれば、あわよくば117歳まで生きることも可能になるのではとよからぬ考えも浮かびます。ところが待てよ。117歳までには後37年もかかります。
「少年老い易く・・・・・」ではないが。現役を退いてからの20年、歳を取り傘寿を迎えたといっても、本当に有意義な生活を大切にするための勉強や努力ができていたのでしょうか。
ブログで“毎日が日曜日・でも多忙です!”と書いています。だが、これまでは「老年にして学成り難し」とばかり、まさにノー天気を決め込んできたのんべんだらりの毎日だったとしか思えません。大いに反省しなければなりません。
大川さんの訃報を見て「残り少ないこれからの人生を大切にしなければならない」。まだまだ努力が足りない。毎日の勉強がたりない。がんばろうと新たな誓いを立てました。