新聞に、摘み取った紫陽花を池に浮かべたようすが紹介されていたので、池田市の久安寺に初めて行きました。自粛制限が解けてから、観光で寺院に行くのは久しぶりです。
久安寺は関西花の寺。⇒久安寺は、大阪府池田市にある高野山真言宗の寺院。本尊の千手観音は秘仏である。境内はあじさいや紅葉の季節になると観光客が多数訪れる… -Wikipedia
公式サイト⇒神亀2年(725)、行基菩薩が開創。天長年間(824~834)に弘法大師留錫し、真言密教道場として栄えた「安養院」が前身であります。
保延6年(1140)安養院は灰塵に帰しましたが、薬師如来像、阿弥陀菩薩像は損傷を免れ、本尊千手観音像は岩の上に飛行して、光明を放ったと伝えられています。久安元年(1145)に、近衛天皇の勅願寺として桜門、堂塔伽藍、四十九院などが再興され、久安寺と改称されました。安土桃山時代には、豊臣秀吉が参拝、江戸時代には歌人平間長雅が在住して観音信仰を広め、衰退を繰り返す中で法灯を護持してきました。
行基に豊臣秀吉・・、古刹の寺院だと初めて知りました。色とりどりの紫陽花の花が浮かんだ池。
沙羅双樹の花が見頃ですと、入り口で案内されました。例年ならもっと多くの人が訪れるのだろうに、奥の庭までは人が来ないので、儚く白い沙羅双樹の花とゆっくり向き合えました。
迫る山際に広がる広大な境内。よく手入れされたお庭は美しく、山道を一人で歩いているとシンと静かでほの暗く涼しく、小学校時代に1人で訪れた故郷の山寺を思い出して 郷愁にかられました。
紫陽花の小道の向こうに見える赤い楼門は重要文化財。多くの人が紫陽花ばかり見て、珍しい建築様式という反り返った屋根を見ないのはもったいない。
池田の街の繁華街から車で遠くはないというのに、まるで別世界の緑の山に包まれた寺院は、自然豊かで鶯にウシガエルのボーボーと泣く声、白い梅花藻の花の咲く上を青や緑色の美しい蜻蛉が飛び周っていました。
紅葉も美しいそうなのでまた参拝に来たいです。