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「世界は僕らを待っている」旧神戸阪急ビル

2020年06月27日 | JULIE メモリーズ

昨日26日の、神戸新聞夕刊。読者の投稿欄「いい耳」

お弁当を持って一日中、タイガースの「世界は僕らを待っている」を見たとの投書。

神戸市民のJ友さんも、見に行かれたそうですが、あの頃の多くの女学生が見たと思います。サリーが「世の中の女の子皆が、ジュリーファンじゃないかと思った」と当時の熱狂を語っていましたが、あの頃中学生だった兄も、級友と姫路の映画館に見に行きました。男の子だって、GSがタイガースが大好きでした。当時の私はまだ小学生だったので、映画には行けずでした。

兄が見に行った時、地元の姫路の私立女子高の生徒を先生が先導して、皆で見に来ていたそうです。1968年の春のあの頃は、まだGSが不良だとか、見に行くなとか、禁止していなかったんでしょうね。禁止するよりも、学校の皆で見に行くことにしたのでしょうが、話のわかる女子高ですわ! しかしファンじゃない人もいるはず、一緒に見たんでしょうか?それは不明??

女子高ぐるみで見に来たことに兄はよほど驚いたらしく、映画館から帰って来るなりH女子高が皆で映画館に来ていた!と騒いでいました。その後も折に触れて、その話をしていたので、私もお蔭で忘れません。神戸ではGS禁止令が出て、J友さんから、スパイダースを見に行ったお友達が停学になったと聞いています。姫路市と神戸市では、GSに対する風当たりが最初から違ったのかどうか? 1968年の夏頃にはオックスの失神で、世間からの風当たりが強くなったので、GSへの逆風はさらに強くなっていったと思います。


映画館のあった、阪急神戸ビルは1995年の阪神淡路大震災で倒壊し、26年もたって 2021年に高層ビルとして蘇ります。

昔の画像

阪急ビルの右側に「宝塚ファミリーランド」「西宮スタジアム」との文字がありますが、今はもう二つとも有りません。西宮スタジアムは今は無き阪急ブレーブスの本拠地で、タイガースがコンサートをしたことも有りました。

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伝説のトキワ荘、水野英子さん

2020年06月27日 | TV・ラジオ・CM・映画

午後7時のNHKのニュースで、東京都豊島区に手塚治虫や石ノ森章太郎、赤塚不二夫、藤子不二雄A・Fらの漫画家が暮らしたトキワ荘が復元されたと報じていました。⇒ 伝説のトキワ荘 2階に「昭和」が見えた 漫画文化を継承 内覧会ルポ

手塚さんら、漫画創世記のレジェンド漫画家の多くは既に亡くなりましたが、TVニュース内でトキワ荘を案内する漫画家の後姿。その後ろ姿は、きっとあの漫画家に違いない!

やっぱり、水野英子さんだ~(^-^) 少女漫画の草分けともいえる存在で、私の大好きな漫画家の1人ですが、なんせ1960年代から活躍している作家なので、分類上は「まんだらけ」の漫画コーナーでは、レトロ漫画家になってしまう💦 28年組といわれる少女漫画の大家たちは、水野さんの漫画を読んできたと思うけどね。

「白いトロイカ」の凍えるロシアの光景やサーベルと軍服、優雅なドレスが翻る様にウットリ。

しかし記憶に強く残る作品は「ブロードウェイの星」。ブロードウェイという場所がどんなところか全く知らない小学生の私が、ミュージカル俳優を目指す白人と黒人の混血の少女が、舞台の夢をつかむまでの物語に心を躍らせました。水野さんの作品は、ただ夢とお伽噺のような世界じゃない、人種差別やベトナム戦争という社会的なことにまで踏み込んでいて、そこが他の子供らしい漫画とは一線を画していました。

ティーンルックは小学生だったので読んだことがありませんが、小学生から中学生になる私にセブンティーンは、ちょっとお姉さんの雑誌でした。GS全盛時代の終わりごろに書かれた「ファイヤー!」では、ロックバンドのボーカリストの少年の栄光と挫折や、彼に関わる少女たちの群像劇は胸に痛いほどの物語でした。「ファイヤー」に登場する多くの少女たちは、主人公よりも強かった。激動のアメリカを舞台に1960年代末から1970年代へ、ロック、ヒッピーなど、アメリカ文化を描いた作品は、今でも心の中に残っています。

あれから半世紀、アメリカは大国であり続けているけれど、「ファイヤー」の時に描かれたアメリカでは、すでにない。繊細な主人公のアロンは、21世紀の今に生き続けることはできるのだろうか?世界は変わった、いま読むとアメリカの興亡と、時の流れをつくづく感じます。

現在の水野英子さんは、今が80歳と思えぬほどに若々しくてお元気で、その姿を見てとても嬉しくなりました。トキワ荘の再現は、多くの漫画ファンにとっての朗報です(^-^)

 

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