波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

波風立男のTV視聴

2011年02月20日 | 日記・エッセイ・コラム
 先にラジオ。 「ばあさんが刺激が欲しいと手を握る」、「OB会 命令好きの人ばかり」、「世の中は俺に無断で変わってく」…ラジオかんさい土曜ホットタイム ぼやき川柳(NHK第1 15時ごろ) 。「武器も持たない、金も無い、権力も持たない、庶民の勇気と抵抗の…」の幕開けで異次元へ。言葉でここまで遊べる高等技術。笑いの裏には少しの怖さが。もともと、ママヨさんの愛好番組。
 
波風氏のTV視聴ベスト10は(順不同)… まずはNHK朝ドラ「てっぱん」。「ちりとてちん」以来の庶民生活ファンタジ-。「力を借りるのは甘えと違う。いつか誰かに借りた力をそっと返すものだ」なんていう名言が普通に飛び交う。わかっていて目頭熱く。ゴハンが毎回旨そう、家族を食卓で表現。わかっていながら連れて行かれる世界の心地よさ…ファンタジ-の所以だ。●平日/秘密のケンミンショウ(21:00~STV)、朝7時のニュースと天気予報。

●土曜/週間ブックレビュー(8:30~NHK、BS2)、「メレンゲの気持ち」(13:00前後の石塚英彦「通りの達人」)
●日曜/「サンデーモーニング」(8:00~HBC)日曜美術館(9:00~NHK)、課外授業(8:25~NHK)、「笑点」(17:30~STV)、「ウチゴハン」(18:00~HTB)、 「美の壺」は谷啓でなくなり、「鉄腕ダッシュ」は熱さ消え、「新婚さんイラッシャイ」は雰囲気悪く今見ない。ドラマは韓ドラ少々。もう、「白線流し」みたいな主題歌含めた傑作は無いのか?。9時就寝だから覚醒的出来映えでなければ評価しない。昨年の「八月の蝉」ぐらいが水準。先週開始4話完結の「四九日のレシピ」は良い。昨日の「迷子」(9:00~NHK)は大変良かった、最後まで見た。
 

 
胃の手術で体重が約3分の2近くになったころ残された楽しみはTVと刻々変わる窓の風景。筋肉失せベットの読書は難しく。その時の番組を今も。ママヨさんに「今日は何食べた?」と毎日電話し不思議がられたが、この食い意地は本能だったのか、ただ卑しいだけだったのか…最近体重戻りすぎの立夫だ今回、リンクの貼り方知る。こんなんで感動しきりの波風であった。
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「態度」と「姿勢」

2011年02月16日 | 読書
Photo_91  「人の価値は周囲に対する態度で決まる…人とつながる一瞬一瞬を精一杯生き抜くことこそ尊い」(2/12朝日:姜尚中)の「態度」という言葉が気になる。人生の大事さは「創造力、体験、態度の3つ」に続く文。波風は「姿勢」がふさわしいと感じた。
                                
  この時こその「日本語 語感の辞典」開く。【態度】その人の感情や意志や熱意などの反映した表情や動作の在り方、時々の状況に応じた心の動きの反映する表情や言動…「姿勢」より具体的な姿。【姿勢】体の構えや物事に当たるときの心の持ち方…目に見える感じの「態度」に比べ、その奥にある気持ちに重点、とある。迷うことの多い類義語なのだろう。この件、ママヨさんとも知的論争。意味の軍配は波風に。
 
 外側の「態度」、その根源の「姿勢」だが、人の価値言うなら品性の基盤「姿勢」でないか。価値観色々あっても、態度良く姿勢悪い人より、態度悪いが姿勢だけは良い人にと思う、態度も姿勢も悪い波風立男であった。
 

 
「日本語 語感の辞典」(中村明著:岩波書店)類義語のニュアンスの違いに特化した字引★★、「ちょう はたり」(志村ふくみ著:ちくま文庫)衝撃の「一生一色」と比べて★、「魯山人書論」(北大路魯山人)と「新祖国論 なぜいま反グローバルリズムなのか」(辻井喬)の再読開始。老後生活前、無駄遣い的読書を無意識にも遠ざけるこの頃。
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定年を祝う会

2011年02月13日 | 日記・エッセイ・コラム
 Photo_3「勇退」「感謝」でなく「祝う」が誠にふさわしい集い。祝われるF田さんの誠実さ、真面目な仕事の60歳の区切り。これを心から祝う者が集まり乾杯。来られなかった同じ定年のH本さんの分も乾杯。 
                     
 随分昔からの知人がそのまま友人という希な人間関係。同じ職場で人生を左右する強烈な思い出を共有して。不思議なのは、年増す毎に懐かしさと大切さが湧いてくることだ。確かめるまでもなく、肝心なとこでわかりあい、尊敬しているからだ。老若男女の壁無く。                                                                                           
 
 朝、参加者の印象を忘れないうちに描く。我ながら、何とも愛らしくできた。それぞれ面白い顔だが品性は確かだ。昔から弱音と出来もしない決意表明は口にしても、悪口、自慢、卑下、嫌みを言うものはいない。そんな奴は、次から間違いなく案内が来ない(笑)会企画の早口、主味、花池、H、波風の5人は前に描いたので今回略。ところで、誰の発案か知らないが一同共通の社歌で会のしめくくり。伴奏は風鈴久仁子。N浦さんの「波風さんはまだちゃんと覚えているの?」に絶句。私言ってなかったっけ?一度出てまたあの会社に戻って来ていることを。  
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さくら

2011年02月12日 | 日記・エッセイ・コラム
Photo_4  時代が過ぎても変わらない3人の人柄、明るさ、楽しさ、誠実さがこの宴の基調になるのはあたり前だ。その空気を誇りに思う。人の価値とは、生きる姿勢だと思う夜。
 
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 波風たちは1970年前後に大学入学。沖縄、ベトナム、安保条約…日本の岐路に青春が重なる時代。夢と希望を熱く語りあった。それが日本全国の普通の大学生活だった。その後も希望を志に紡ぎながら励ましあって生きてきた。日本の礎を築く価値ある業界に身を置く約40年。希有な幸福を分かちあった人たちが私より少し先に本当の人生を歩む。
 
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 今は生きるのが難しい時代。だが、こんな友がたくさん輩出するのは良い時代の前兆かもしれない。いや、是非そうしたい。昨日に続く今日、同じ職場だった友に感謝の会。昨日も今日も寂しさが漂わないのは、きちんと生きた友が輝いて見えるからだ。
 
全蕾の枝がたった1日で7分咲き。北向き窓の仕事場もそこだけ明るい建国記念の日。
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加藤周一著「高原好日」

2011年02月10日 | 読書

Photo_4      加藤周一、1919-2008年。知の巨人。波風は、「夕陽妄語」 (朝日新聞)も熱心な読者でなかった。ママヨさんは楽しみだったらしい。


   「人生は短く、退屈するための時間は私にない」と思う人を、固そうなことを書く人だろうと勝手に考えていた。後で、後でと思っているうちに亡くなられた。機会あり、「高原好日-20世紀の思い出から-」)(ちくま文庫)手にする。人物随筆をこんなふうに…なんと読みやすく深いことか。


  この正月、「赤ままの花や蜻蛉の羽/女の毛の匂いについて歌うこと/詩はいつも弱い者の側にあるのだから…たとえ拙くとも 希望を歌い継ぐために/詩は書かれなければならない」(「詩の役割」辻井 喬:某新聞の新春特集から)で、中野重治が突然気になっていた。学校卒業以来だ。前出文庫本の扱われ方で少し落ち着いた。おやつや工作だけが関心ごとでない老後を波風は少し考えた。


イラストはネコヤナギ。枯れ落ちた生け花の中、最後に残った木の枝。何とも言えないかわいらしさ。修行をつめば、もっと自由に、のびのびと描けるようになれるかもしれない。 

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