責任と依存(中)
【前回の続き】一方で近頃は、「親は、まめたの生活を彼が大人になるまで預かっていて、環境を整えてあげている」、というくらいの力の入れ様でいいのだな、とも思うようになった。まめたの病気や相方さん不在時、2人きりの時間をたっぷり過ごすと、「この子のことを1番わかってあげられるのは自分しかいない、他の人になんて任せられない」と、まめた依存症みたいな気持ちがグツグツと育っていることに気づく。
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たぶん、腹ペコだからわかるまめたの様子もあるだろう。まめたはまだまだ、大人の支援が必要だ。でも、まめたは「まめた」という一人の独立した人間で、腹ペコのものではないのだ。可愛くて一見何もできない赤ちゃん期は、腹ペコに「親業」を勘違いさせるのに充分なくらい長いと思った。【続く】