1975年初冬に読んだ『カムイ伝』全21巻を書棚の奥から引っ張り出してきた。ついでに隣にあった全17巻『忍者武芸帳』も。一昨日届いた『カムイ伝講義』は全部読み終わってから。田中優子さんは最後に登場してもらおう。
昨日の夕食時、ママヨさんと半世紀前の感想を話す。話の筋が複雑で登場人物も多かった、『カムイ』の登場が少なかったなあ、読み終えたらこれから始まる感じ、広大無辺な地を飛び続けていたのお釈迦様の手の平の中だけだったみたいな。
2021年秋、再読しようと思ったのは、作者のご逝去で「しばらくでした、カムイ伝」だったからだが、今日が投開票の衆議院選挙のことも大きい。今回の選挙の争点は、格差による差別が少しは良くなるのか、それとも放置され悪化するのかだと思う。富と権力の偏在が露わになったコロナ時代の一大決戦。
選挙結果は強く関心あるが、それに一喜一憂はしない。開票速報で心情粟立つのは身体に悪い。選挙の関心少し薄れるまで「しばらく読み続けるカムイ伝」にしよう。世の中は簡単には変わらないが変わらざるを得ないはず、人間が後どのくらい生き延びて努力したら素敵な社会が出来るのかなあ。そんなこと考えるのにこのマンガは具合がいい。
今日は前回の続きで『名著のゲストに』がUP予定記事だったが、キーボード打ち始めたら『カムイ伝』のことを急に書きたくなった。投票にいつ行こうかなあなんて考えていて 今年は絵が描けなかったけれど波風カレンダーでお礼しなければいけないところも多いからアーカイブ編というか『傑作編』(自分で言うと恥ずかしい)にしようかな。昨日、柿、珈琲と紅茶、大根2本もらったし。