先月28日の読書交流会記録。前回はメールによる誌上交流、実際に集まる交流は4月以来、実に7ヶ月ぶり。現地集合者4名、メール1名、手紙1名、合計6名の読書感想交流。
SN 『人間が知らない生き方』(麻生羽呂・篠原かをり著:文響社 )、20種類の動物の生態について漫画と解説で構成された本。いろんな発見があり、人間のあり方について考えさせられる。
どのエピソードも面白かったが、特に印象に残ったのは「カピパラ」。
温厚でどの動物たちとも仲良くできるし、カピパラ同士でも血縁関係のあるメスが共同で子どもを育てるらしい。些細なことは気にせず、愛情深い。
欲や争いにあふれた人間社会より、カピパラの世界の方が素敵だなと思った。
「カピパラ」という言葉の意味は「草原の支配者」。名前をつけた人のセンスもGood!キリンやペンギンなどについても意外な面が描かれていて面白かった。評価は★5。 ※メールによる参加
MS 『原野に飛ぶ橇』(加藤多一著、佐藤忠良画:偕成社)、学校の授業で開拓のことを学んでも興味を持てなかったことを後悔。馬とともに暮らすこと、馬がいなければ生きられないが役に立たなければ殺されてしまうこと知った。今から少し前の時代のことなのに自分は何も知らないと思った。稚内から札幌に行ったTさんからいただいた本だがこういうのを読んでいるのかと思った★5。 ※著者は稚内の大学で教えていた。
KK 『コンビニ兄弟 ーテンダネス門司港こがねむ村店ー』(町田その子著:新潮文庫)、ハートフルな人間的なお話、母から読んでみたらと勧められて。柔らかい文体でとても読みやすい★4。『息子のボーイフレンド』(秋吉理香子著:U-NEXT)、LGBTを考える取っかかりになると思う。そして、いつかこうなったら良いなあの世界観★4。マンガ『昨日何食べた 全19巻』(よしながふみ作:講談社)、2DK男2人暮らし 食費、月3万円也。筧史朗(弁護士)と矢吹賢二(美容師)の「食生活」をめぐる物語でテレビドラマの原作にあたる。史朗の母がゲイ=悪と考えるなどテレビと少し違うが抜群に面白く考えさせられる★5以上。『雨利終活写真館』(芦沢央著:小学館)、用意する人が珍しい遺影を撮る写真館が舞台。未だ先のことだが終活を考える。自分は昔から早く歳をとりたい、余命を知りたい、それがわかっていればダイエットしなくても良い(笑)★5。
TT 三浦綾子著『天北原野』を読み、「宗谷に住む農家の人たちの気質に触れたような気がしました。(MSさんに)お送りした本も、何年も前に読んだもので、内容もきちんと覚えていません。でも、どれも、読んで良かったと思える本でした。それは、、天北の地に住む者には必読の書であるように感じておりました。また、心を揺さぶられるような本でもありました・・・・本に限らず、音楽・映画・絵画・なども理屈ではなく胸に響く触れた時は、人生そのものが豊かに感じられますね。何故?と問われてもわかりません。なぜかな ―。※MSさんに届けられた手紙をTTさんの了解のもとに、波風氏が読書感想に関する部分を抜粋して掲載。
ママヨ 友だちから聞いて読んだ、『すぐ死ぬんだから』(内館牧子著:講談社)と『今度生まれたら』(前同)。前者は60代で「人は中身より外見」とアンチエイジングに目覚めた主人公が・・・夫のとんでもない事実に直面して・・・人生100年時代の終活小説★4。後者は順風満帆のはずの老後がガラガラと崩れて・・・自分の人生に疑問持つ専業主婦の主人公・・・果たして自分は何をやりたかったのか、前者と同じく高齢者小説★4。2冊とも、自分なりの生き方を見つけることが大事という内容に文句はないが、現実離れしているところが減点理由。
波風 この間の読書は本ブログで書いているので略。代わりに、2021年に読んで良かった本のベスト10を明日掲載予定。
今日は良い日。年越しウドンを作った。読書交流会の記録をブログにUPできた。除雪車が家の前の雪を片付けてくれた 3人の方から来年用の手作りカレンダーいただく。波風氏より年上、ウーム、負けてる(涙)。