「安倍談話」
政治の話で少し小難しい。戦後70年目の今年、「安倍談話」というのが出るらしい。国会論戦から「『植民地』『侵略』で応酬」(1/29道新)「『村山談話の表現巡り』文言継承 ぼかす首相」(1/30朝日)社会面2面辺りの中くらいの大きさの記事…大事だが未だ少し先の話、といった感じ(…なら良いんだが)。談話の要は戦争の反省と教訓。この国の「戦争」に対する公式見解だから世界が注目。被害甚大のアジア諸国は特にだろう。だが、村山、小泉談話の「植民地支配と侵略」「痛切な反省」「心からのお詫び」の言葉を、アベシは「そのまま継承すること」には否定的らしい。ここらが「積極的平和主義」とは相容れないらしい。
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喧嘩やイジメの反省に2種類ある。自分が間違っていたことを認め「2度としません」というのと、「今度は負けないようにやる」「今度こそ簡単に見つかって叱られるような下手なことはしない」という「2度としません」というのがある。集団的自衛権、秘密保護法で立ち向かう「積極的平和主義」というのは、まさに後者の「反省」そのもの。村山談話の「国策を謝り(戦争した)」を「字句について論評しない」とし、肝心要の反省は引き継がない決意満々の戦後最悪のリーダー、アベシ。
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話変わる。短いが、沖縄辺野古、福島原発事故、TPPで「地域を無視した国益は無い」(1/29朝日「北への思い」:山口二郎)に目止まる。政治読み解く基準線のつけ方に感心。全く駄目なのが「熱狂の陰の孤独 『表現の自由』を叫ぶ前に」(1/29朝日「論壇時評」高橋源一郎)。この方は、決定的な場面で責任を巧みに回避する物言いが気になっていたが。イスラム問題扱って評論家自身が冒頭で「黙ることが必要」は無いな。学生時代、こんなふうに自己陶酔して喜んでいるのがいたな。
大横綱白鳳の「審判批判」、国民的歌手サザンオールスターズの紅白曲と勲章扱い問題 、爆笑問題太田のNHK批判…一見バラバラなどうでもいいようなマスコミ話題。だが、「(上に対して)言いたいことがあっても(功成り遂げたと調子に乗らず)黙っていた方が得だよ」の空気助長が怖い 。アベシの今国会の所信表明演説無し、沖縄との対話拒否…民主主義否定で同じベクトルだな。