こういう、真実の言葉がまだあったんだな。人どうしが幸せになれる魔法、そのための「、」含め9文字の呪文。新聞(3/25朝日付「折々の言葉」)から。立男は「声が見えて」「胸がいっぱいに」なった。この日の新聞記事は一つも覚えていないけれど、この言葉だけ残っている。この日の朝、日本中の大勢の人たちが、この呪文で数分だけかもしれないが幸福だったはず。
毎年3月に思い出す言葉がある。 卒業式の後、立男より若い先生の「この日の感動があるから、(たとえ騙されることがあっても)明日から364日働ける」というやつだ。うれし泣きの顔が、「オレノ、スキナコドモタチ」、「オレノ、スキナシゴト」を誇り高く語っていた。こういう感性の人だった。そんな彼が、これからという時に亡くなり早10年。思い出は薄れても、言葉は新しい意味を帯びて生きている。「この○○があるから、明日からの364日生きることができる」… 短い仕事、長い人生、オレノ○○とは…。
「教育においてもつとも大切なことは、すべてを意識化してはならぬといふこと、またそんなことはできぬと諦めること 福田恒存」(3/29朝日「折々の言葉」)。当たり前だろうと思い、だからどうしたと思う今朝。この評論家、昔からどうもなあ…今日、安保法施行。「オレノ、スキナクニ」につて無駄な争いせずに討論できることが一番大事。