教員採用の受験者数
が年々低下し、大分県では「定員割れ」。新卒教員の早期退職も10年ぐらい前から驚くほど多くなり、大卒就職先で続かない職業の筆頭に「教育」が挙げられて久しい。精神的病で休職・退職は既に話題にもならず、臨時教員探しは年間通じた教育行政の一大仕事。『安上がり教育』のつけが誤魔化せない事態に陥ってる。
学力向上も、いじめ問題も、働き方改革も、すべて少人数学級と教職員定数の大幅増で解決できるしそれ以外の方法は無い。今までは、『安上がり教育』のつけを怒っていたが、ここにきて怯えている波風氏。
未来をつくる人間
を育てる教育は、他の仕事と違う壮大なロマンがある。未来とは、人間の希望の別称だがそれをより良く作る将来の主権者・子どもの人生のこと。子どもの専門家が、我慢に我慢を重ねて限界を超えてしまった象徴が取り返しがつかなくなりつつある先生希望者数。ずうっと、良い先生に出会った子どもが「私も未来の人間を作りたい」と難しい採用試験に挑戦していた。それが定員以下の希望者数なのだから終わってる、この国はもう終わり始めているのだ。「あの先生みたくなりたいけれどあの先生みたくはできない」と思う子どもたちがどんどん増えている。先生が疲弊し、学校が狂い、国の土台が崩れる日は遠くない感じ。本当に怖い、つくづく恐ろしい。
上段にある冗談
みたいな話だが、この記事(1/20朝日1面中段)の上段に「児童手当 首相急遽格上げ」のトップ記事。「政権浮揚へインパクト、見えぬ財源」に、「またか」しか感じない。軍事費1.5倍にして教育が大事にされない国は未来が描けないのだから滅亡する以外に無い。必死にがんばっている先生たちが退職でどんどんいなくなるのも恐ろしい。
波風氏が墓に入る頃、子どもの姿が珍しくなり、結婚できない若者がたくさんいて、「先生」という仕事が嘲笑か哀れみの対象になる日はそう遠くないだろう。いや、もうそうなってきた感じもする。それなら墓石の下で安心して静かに眠ることも出来やしない。
ロシアや北朝鮮を念頭に読む「習慣、制裁の怖れ、道徳的義務、自己利益、支配者との心理的一体感、無関心、不服従への自信欠如」という独裁に服従する7つの要因(ジーン・シャープナー「独裁体制から民主主義へ」から)。未だあると思っていた「民主主義」を被支配者が投げ捨てている気もして身震い 学生時代、教員不足の県が奨学金出したり教員になったら奨学金返済免除の制度があった。波風氏はこれと年間1.2万円の大学授業料で教員になれた。こんな制度が半世紀の間になくなったこの記事、何度も書き直した。教育問題になると妙に興奮して収拾がつかなくなる傾向大。夜中の小便で起きて直し、今朝も直した。まだ残尿感残る文章にがっかり。また直すなきっとの今回記事。