小さなころの恋のうた
小学生の頃。図工の時は好きな人同士でグループになって作業をすることになっていた。仲の良かった友達がみんな転校してしまって、なかなか友達がつくれずにいたわたしにとっては、すごく苦痛な時間になるはずだった。
・・・
でも、そうはならなかった。「ぺこ、ひとりなの?しかたないからいっしょにやってやるよ」と、一緒に机を並べてくれる男の子が現れたのだ。あっというまにわたしはその子のことが好きになった。
・・・
そんなことを思い出すような瞬間を、学校でときどき見かける。「その頃」から20年くらい経った腹ペコは、その姿があんまり可愛いものだから、ついからかいたくなるのだけれど、ぐっと我慢している。元小学生男子だった相方さんいわく、「からかわれたらたまらないから、そっと見守ってほしい」とのこと。そっと見守らせてもらうことにします。