ーニングを続ける「ひたむきな若者」と自分を重ね大満足していたが、過度なストレスに反応した体は、
その夜熱を出した。日中トレーニングで意気揚々と汗を流していたオジサンが、夜は「熱冷まシート」を貼って寝込んでいるという、まさに年寄りの冷や水を絵
に描いたような凡師。男40歳、体への急な刺激は危険を伴う。
100回目の凡師コラムに「執筆中の3つのコラム」とあった。1つ
は職場、もう一つは本ブログ、そして「先生のつぶやき」(朝日新聞・ほっかいどう版)だ。便利な時代になったもので、こちらもまとめ読みができる。「中学校・男・40歳」はすべて凡師さんだ。月1回のレアなコーナーだがこちらも5月で2年目。20名の書き手が全道から選ばれ、凡師掲載率90パーセント超え。たぶんトップ。建前と少し違う本年が面白い。今回のお題「異動」も興味深い。凡師さんのは今回もさすがだ。
本ブログお抱えイラストレーター内出小幸さんが、今月16日にミニピアノコンサート。本業は音楽系の人。前に一度だがピアノの腕前に接して驚いたことがある。世の中にはこういう方も身近にいるのだ。ママヨさんと聴かせていただくつもりだ。
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凡師コラム掲載の3月2日朝日新聞(朝刊)。旬な話題取り上げの土曜版「be」に、songでベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」、フロントランナーにデザイナー梅原真さん。ちょうど、このCDを聴きながら、このデザイナーの仕事を「ニッポンの風景をつくりなおせ」で見ていた。競争と自己責任の対局にある「君のそばにちゃんといるよ。安心しなよ」を音楽で、デザインで、そして凡師さんは言葉で画像は、愛媛から届けられた春の息吹。とても嬉しい贈り物。
100回目にあたり、凡師コラムを1回目から読み返してみた。執筆開始から2年もの月日が流れていたことに驚いた。2年前の2月といえば、あの東日本大震災が起こる前。大震災からは相応の時間が過ぎているような感覚があるが、コラムスタートからはまだ数ヶ月しか経っていない気がする。この2年はいろいろなことがあった。家族も増え、人の優しさや温かさをあらためて実感した。人生について考えるようになった。自分の役割とは何かを考えるようになった。思えば自分と対峙する2年間だったような気がする。文章の拙さは今も変わってない。迷走している様子もよくわかる。ただ、「あの時」を思い出すには、とっても良い。発信する情報であることに代わりはな
いが、その矢印は自分にも向いている、そんな感じがする。
現在執筆中のコラムは3本。3本とも趣が異なる。共通してるのは、迷走しつつもやんわりと気合を入れていること。そして書いてて楽しいこと。あいもかわらず執筆は「朝」。家族が寝静まっている間に、薄暗い部屋で背中を丸めパチパチとキーボードを弾く。そんなちょっと陰気な空間の中でコラムは生まれている。
連載100回を記念して自分に送ったプレゼント。凡師家の流儀に則り、荒馬さんにもプレゼントを用意。その名も「セブンイヤーペン」。読んで字の如く、(一般的な筆記で)7年筆記できるボールペン。種明かしは明快。インクボトルが「巨大」で、7年間耐えうるペン先を使用している。1日に廃棄されているペンは1億本もあるらしく、少しでもエコに貢献、そして7年後の「今日」をどんな風に迎えているのか、ペンを握るたびにワクワクする。
ともあれ100回。連載を支えて下さった管理人様、応援して下さった読者の方々に感謝したい。
「日本のデザイン -美意識がつくる未来」(原研哉著:岩波新書)で、この国に必要な資源としての美意識について、「もの」でなく「こと」をつくるデザイナーとして解き明かす一冊。人々の心や感情の奥底に届けたり浸透させるのが「こと」のデザインだという。目に見える「物」としてのデザインは、志す「事」の一端だとも言う。その「こと」を説明する上で、パリ発のフアッション戦略、日本の家や観光の価値、新しい素材の話が、一貫して「もの」と「ひと」なのがおもしろい。
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学校づくりだとか、地域づくり、人づくりなんかを生業にしてきた立男には新鮮で感動物。ポスターやロゴ、キャッチコピー、出版物…なぜ学校づくりでデザインなのかを教えてもらった感じ。著者の言説は、デザインに興味関心あるなしに関係無く面白い。こういう志の立て方、持続の仕方、実現方法もあるのか。抽象的な内容を実に的確な言葉を使って表現できることに、「こと」を為すデザイナーの凄さを感じた。繰り返すが、「〇〇づくり」に挑戦されている方の大きなヒントになると思うヨ。
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「日本の風景をつくりなおせ」(梅原真著)→「梅原デザインはまっすぐだ! 【日本の風景をつくりなおせ】副読本」(梅原真・原研哉)→「日本のデザイン」(本書)の順で読んできた。実践→対談→理論という感じ「俳句で綴る 変哲半世紀」(小沢昭一著:岩波書店)合間合間に読んでいる。昭和40年~平成24年まで、40年間分の句集。何とも形容しがたいあの小沢昭一的心が濃縮されたような。後書きに、「遊び半分」(の俳句)のおかげで、嘘にもイノチかかっている俳優稼業が続けられたとあり、最後に「まだ生きている一服や春隣」の一句立男の読書遍歴は「波風文庫」で本棚に陳列中。