波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

丸鶏スープを

2017年07月13日 | 図工・調理

 スーパーで丸鶏(羽と頭、足先と内臓除いた丸のまま鶏)見つけた。春頃にテレビ見た土井善晴さんの『丸鶏スープのラーメン』を思い出した。いつかは、の思いで「きようの料理5月号」も買っていた。市販スープの素でなく、本格的なのを1度作りたかったかった。自作チャーシューに負けないスープだ。前に家で、ゼミの学生が丸鶏一羽使ってローストチキンに挑戦し「こんなの自分たちで作れるんだ」と一同感激して食べたことも頭にあった。   

 さて、土井さんの丸鶏スープの結果報告。ただ一言、何とも言えない深い味。材料の干しエビを干しホタテ貝柱に変えた以外、レシピ通りにやった。鶏に塩を擦り込んで1時間、鍋に付きっきりでアク取り50分、計2時間。ちなみに丸鶏一羽、消費税込みで千円少し。火加減調節を誤り少しスープを濁らせてしまったが、スープも、出汁がらのはずの鶏肉の味も「なるほど こういう味なのか」と納得。渾然一体の妙。渾然一体と打ったら「婚前一体」と出た(笑)

 昨日、この夏一番の暑さ。ラーメンは後日とし、丸鶏肉と胡瓜を盛り合わせ、青梗菜(ラーメンと同時に茹でる)を添え、練り胡麻を使った辛みだれをかけた『棒々鶏冷麺』を作る。素人の作とは思えない味。食後のコーヒーとデザート付きで全品500円予定の「波風食堂」で、800円は取れそうな一品。嘘ではないぞ。※ごまの辛みだれ(2人前)【練り胡麻50グラム、酢大サジ3、醤油・砂糖-各大サジ1/2、丸鶏スープ大サジ1、ラー油大サジ1/2、塩少】・・・自家製スープ無ければ(普通は無いよね)顆粒スープで作って自家製冷やしラーメンのタレも可。

 最初、一糸纏わずピタリとも動かず土下座している丸鶏を前に、「君のすべてを僕は一つも無駄にしない」と臨んだ今回。挽肉やブロック肉とは気持ちが違う。敬虔な心でいただく夏の夕方。鍋の中の鶏が気持ちよさそうに温泉に浸かっている風情。青い鉄線がやっと咲き始めた。



今日の記事は裏ブログ的内容につき、向こう側を表ブログ風に書いておこう。

コメント

イラスト『都忘れ』

2017年07月11日 | 日記・エッセイ・コラム

十四節季でいう『小暑』の7月11日。日増しに暑さ増し、暑中見舞いの頃とある。九州豪雨で、死者23人、安否不明20人超、避難1885人(今朝の新聞から)目にし、当地だっていつ何時どうなるかわからない、などと小雨の中、一般ゴミと生ゴミ捨てに行きながら思う。昨晩、乾パン、水があれば食べられる五目ご飯や赤飯など非常用食料を並べ「一度食べて新しいのを買い足しておこう」ということになり、賞味期限の切れている「サトウのごはん」食べる。あれっ、こんなに旨かったのか。

像は『都忘れ』。庭のピンクと紫がしばらく喜ばせてくれている。この雨とともに終わるのが残念だ。色鮮やかな花は、花火のように華やかなのに、どこか寂しげで素朴な可愛らしさがある。俳句歳時記【春】に【都忘れみかど遠流の御所の跡 岡部六弥太】、平家物語の俊寬を思い出す。色を試したくて、デジカメで写しPCソフトで処理。モニターとプリントの違いにがっかりしながら、クレパスでこの表現は難しいと思う。

コメント

『二十日大根』の頃

2017年07月09日 | 日記・エッセイ・コラム

この色合いと形が好きで「出来たら嬉しいな」ぐらいの気持ちでそれは小さな種を蒔き、それはそれは小さな苗に育ったのでそっと植えておいたら、次々に大きくなった。なるほど二十日育ちだ。一昨日20本、昨日も20本ほど収穫し、それでも半分の収穫。葉は味噌汁や油炒め、実は塩麹で。

                                      

やっとクレパス握る気持ち湧き赤色選んで始める。この赤い実、味噌汁の具に即して言えば、まさに『絵の具』。例年、初夏の草花あたりから描き始めるのだが、今年はこれだ。老後整理と木工作業と調理が生活の軸の今年度だが、やっと主役級が登壇した感じ。『都忘れ』と『菖蒲』も面白く咲いている。こちらはアクリルでやってみよう。

             ●

描いたのを絵はがきにして何枚かポストに。手紙いただいたり親切にしていただいた方々へ。「絵を描き…それを絵はがきにして」と思っている内うちに随分とたまっていた。
サイン代わりの日付けが「17.7.7」でホーッと声が出た。もう今年の半分が過ぎている。
前に、なじみの額屋さんから「サインを入れないんですね?」と言われ、「ええっ。プロじゃ無いので」と応えた。

歳時記開いても「二十日大根」が見つからない。季節無用か。こんなに愛らしく、いかにも春とか初夏の産物らしいのに。

コメント

こめの学習帳:12ページ目【映画のお仕事】

2017年07月07日 | 【保管】こめの学習帳
映画のお仕事
 
映画のエキストラボランティアを募っていると知り、おそらく一生に一度の事だろうと思い、1日だけ参加してきた。某3部作の3作目だ。戦後を生き抜いた母子を描く作品で、私が参加した撮影は戦中のシーンだったのだと思う。某有名女優からご挨拶いただき集合写真も撮影するなど、ボランティアへの気遣いが嬉しかった。

            
 
機材の物珍しさやスタッフの多さにも驚いたが、興味深かったのは助監督の役割だ。ボランティアとの連絡や撮影の段取りの説明、班編成、演技指導など、ほぼ助監督の仕切り。さらに、本人たちもエキストラに混ざって役を演じていた。調べて分かったことだが、助監督がいかに重要かということは映画界では常識らしい。「助監督」というくらいだから、これからの人なのだろう、と自分と重ね合わせて見ていた自分が恥ずかしい。彼らはすでにエキスパートということだ。
 
そんな映画製作者たちに思いを馳せつつ、七三分けにしたり、何度も走ったり、待ちくたびれたりした自分は果たして映るのか。そんなことを気にしながら映画を観るのも、初めての体験になる。
コメント

ファイト

2017年07月04日 | 新聞感想

議選結果が1面から6面まで続く7/3朝日朝刊。今回の「自民大敗 最低議席へ」が、近未来の国政選挙結果の見出しにならないとも限らない、なんて気分で読む。途中に『個人と世界と真夜中のギター』(政治部次長 高橋純子)のエッセーというか所感というか、が4面真ん中に。
            
み終わって、もう一度ゆっくりと読み直したのは、人間が人間であるための告発「性犯罪被害のジャーナリスト・詩織さん」、「あったことをなかったことにはできないという前川喜平前文部次官」を、都議選後の喧噪で忘れ去ってはならないという意思を感じたからだ。ママヨサン一押しのドラマ「泣くな、はらちゃん」(この主題歌もなかなかなんです。今日の「ひよっこ」もなかなか)の言葉で、世界は遠いようでいて結局は個人の一歩から作られている、そこに人間の希望を見ているからだ。波風氏は、都議選最大の争点が実はここにあったと思っている。
          
ントがずれていたり、責任回避だったり、上から目線だったり、社説と記事がちぐはぐだったり、の新聞。まあ、某首相がすすめる完全御用新聞よりはましだが、「へんなこと書いたらすぐ止める」、「マスコミは怪しい」と思って読んでいる。時々、もう辞めてしまったがアフロの女性編集委員だとか、紙面評価の池上さんだとか、古くは故加藤周一さんだとかが他で読めず続いてる。読者欄の質が高いこともある。「真夜中のギター」は意味不明だがこの女性次長もなかなか。そういえば、社は違うが某官房長官を追い詰めた記者も女性だったな。


掲載したエッセーを読んでいた時、中島みゆき「ファイト」のある歌詞浮かぶ。公式裏ブログに関連動画を掲載一昨日、担々麺を来客に。残った麵で昨日はジャージャー麺。中華は「こんなものかな」で気楽に作っても何とかなるのが嬉しい。瓶入りの杏仁豆腐の素使い切ったのでその3倍袋入りのを購入。ついでにアイスと餡子入れる最中の皮も。ママヨサンには内緒。

コメント