波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

私の『鼻』

2023年08月16日 | 日記・エッセイ・コラム

前回記事に続き、芥川龍之介『鼻』をもとに「自分の顔で気にしているパーツ」の交流記録。子どもの時から眉毛が途中で切れている、ほうれい線が目立つ、顔が大きい、老人性のシミ・・・・「私の芋粥」発表の時と違い、一同静かに聞く(笑)。それぞれの方々が長くコンプレックスとして「治せるものなら治したい」と思っている同病相憐れむの雰囲気。

 

波風氏は「ぜんぜん気にならないけれど、本人は相当に嫌なんだなあ」と思って聞いていた。波風氏のシミはママヨさんの化粧道具で時々隠しているが(涙)、「ヒゲがボウボウ生えているからそちらに目が行くのでシミは全然目立たないですよ」、「小さなシミだから大丈夫ですよ」なんて慰めてもらった(笑)。

 

教え子たちにも聞いてみた、頭のてっぺんが尖っている(スキンヘッド男)、目の大きさが左右で違う(男)、ほうれい線(女2人)、鼻がもっと高ければ(女)、髪が多くてくせ毛(女)、ホクロ(女)なんて言っていた。ここの話も全く気にならないのを本人は真面目に困っているんだ。鼻のことを言っていたので「その他のパーツも全部チマチマしているのでバランスが取れているよ」と慰めたら、グサグサ刺されたと叱られた。波風先生の気にしているパーツを話したらみんなが喜んでいた。老若男女、恩師も悩みは変わらないのを聞いて安心したのかなあ。


「自分だけじゃないんだ、みんなもやっぱり悩んでいるんだ」が、人と話をして楽しいことの1つ。本人が相当気にしていても他人は全然そうでない発見は精神安定剤だね 「ほうれい線」をサイトで検索したら、消える塗り薬だとか手術で消すとか沢山出てきて驚いた。画像の辞書的意味は広辞苑から。 

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私の『芋粥』

2023年08月15日 | 日記・エッセイ・コラム

草大福、ケーキのホール丸ごと、世界一美味しい水、ソフトクリーム。先月末の読書交流会(4人参加)で交流した「一度、お腹いっぱい食べてみたいもの」。芥川龍之介『芋粥』を読んでもらっての宿題。1人ひとりの発表ごとに、へーっとかウワーとか面白かった。この人がこんな欲望を秘めているのか(笑)

 

エビ、ウニ、焼き肉、刺身、パン、米。一昨日に聞いた教え子たちの『芋粥』。米が2人で、2人とも迷いのない一発回答。繰り返すが戦時中の育ちでなく54歳の壮年。2人ともオカズは何でもよくとにかく米が好きなんだそう。関係ないけれどあるような気もする今日8月15日、敗戦記念日。

 

ソフトクリームか天麩羅で迷った波風氏だが、両方とも「あなたはこれです」とママヨさんが確信的に提示したもの、食べ過ぎはお腹にとって最悪だし、この食い合わせは超最悪。一昨日以来、想像するたびに食べる気だんだん失せてきた。


芥川龍之介『鼻』もとに「自分の顔の中で気に入らないところ」も交流。芋粥より面白かった。次回掲載は「私の鼻」1年ぶりに車体塗装の波風ボデー稼働。これで4台目、相変わらず面倒で楽しい(笑)所有者の作業に横から口出す役割だが緊張と喜びを共有できる実用的助け合い工作。今日はコンパウンド磨き、晴れて良かった。

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映画『君たちはどう生きるか』観てくる。

2023年08月11日 | 日記・エッセイ・コラム

何を描いているのかよく分からないけれど、楽しかった。芸術は、「これが富士山だよ」とポケットから出されたようなものとある画家が言っていたがそんな感じ。2時間のドラマを飽きず眠らず見たのはいつ以来かなあ。「ファンタジー苦手な波風さんには合わないかもなあ」とファンタジー好きのママヨさんは意外だったそうだ。
宣伝が一切なく、映画パンフレットも今日11日に発売されるそうで、事前予想が無かったことがありがたかった。ウワッ、ウワッ、と驚き連続のドラマで、始まりと終わりだけが現実世界だから安心して勝手な夢想を楽しめた。君たちはどう見るのか?(こう見たけれど・・・)それでいいのだ、なのだ。

 

3つのことを帰って来てからも考えていた。1つは、世界と自分とのバランスをとること。2つ目は、生きるために『嘘』をつくこととそれを告白すること、3つ目は、世界は誰が創造しているのかということ。実に哲学だが、ひとまとめにすると他者とともに「どう生きるのか」ということ。
ジブリアニメの浮遊感や疾走感が、いつもとは違う意味不明のファンタジー世界へ誘ってくれたが、今回は魚、蛙、鳥、鸚鵡が要所要所で主人公をギュウギュウ詰めにする圧迫感、閉塞感が皮膚感覚で迫って来る。それは現実世界の強烈な息苦しさであり、そこから「どう生きるか」を夢想できる冒険活劇はとても面白かった。変に大人的に解釈しようとするとその面白味が無くなるような気がする。意味が分かってOKなら、小説も絵もドラマも存在する意味なんか無くなるよね。


老人割引で半額の1人1200円。映画館で見るのは子ども時代から変わらない大いなる娯楽だ  今日の公式裏ブログ『楽しく生きる心』として短歌を掲載。雨をかいくぐるように、白粉花、百日草、紫陽花、山百合などが咲く8月。ふと思い出した幕末の歌人・橘曙覧。静かに慎ましく楽しく生きたいものだなあ。

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やっと夏飯

2023年08月06日 | 図工・調理


冬布団引っ張り出す寒さ続き、鍋焼きウドン、石狩鍋風具だくさん汁で暖とりストーブ点火我慢のここ数日。暖かくなったら食べようとアイスクリーム(牛乳と蜂蜜だけで)を工作気分で作成。

 

雨上がりの今朝、ところ狭しと植えたバジルが健気に育ってくれたのでバジルペースト作り、昼はバジルパスタ。大好きになった香り、麺、じゃが芋、インゲンが緑色に絡んだ風情が楽しい。アイスクリームも、冷たくしたハーブ茶(レモンバーム+ミント)もは来週には楽しめるだろうなあ。


裏ブログのこの記事、公開上手くいかなかったのでこちらの表ブログに掲載。

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夏の味

2023年08月04日 | 図工・調理

今は無い喫茶店。まだ10年にはならないが建て替えて広くしたらすぐにご主人が亡くなられて閉店、明るく良い店だった。もともと豆焙煎の専門店だったから家で味わえない珈琲を飲めた。珈琲とミルクが2層に分かれていて、ミルクを注ぎ足して飲むのがあり、名前を忘れたが夏の楽しみだった。

 

グラスに氷を沈め、静かにミルクを注ぎその上に水出しの冷たい珈琲を静かに注ぐ。すると、比重の大きな白いのと比重の軽い茶に分かれる。思いつきでやってみたら似たようなのができた。氷が少なかったのと、少し時間が経ったせいで珈琲の茶色がボケてしまったが。ペペロンチーノもこの店で初めて食べた。「貧乏人のパスタ」の名の通り、オリーブオイルで揚げた香りづけのニンニクとパスタと塩とパセリだけのシンプルな味わいは波風家の定番昼食メニューになった。

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