スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。
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ナンシーさん
今週は出張が入っていないのでホっとしています。
出張それ自体は嫌ではないのですが、前後の慌ただしさもあるのです。
それで、時間にゆとりのある時にと、月曜日に月島のスペインクラブでフラメンコとスペイン料理を堪能しました。詳しくは近々、食べログに「一級うん築士」としてレビューを書きますのでそちらをご参照ください。
月島の旧倉庫街の一角は夜ともなれば、まるでマドリードの街中にでも迷い込んだような錯覚を覚えるくらいスペイン的雰囲気が漂います。特に毎週月曜の夜にはフラメンコの情熱的な踊りを楽しむことが出来てムードは一層盛り上がります。
7時半になりますと舞台に踊り手と演奏者、歌手が登場します。
歌手はカンテという魂が響く深い声で歌い、踊り手はバイレというつま先、かかとで床を踏んでリズムを取ります。
ギターはトケと言って指先でギターをたたいたり独特の手の動きをし、踊り子はパリージョというカスタネットでもリズムをとり更にハレオという掛け声で場を盛上げます。
しかし、こうしてフラメンコの踊りと音楽を鑑賞していると思い出すのは1998年にブエノス・アイレスで見たアルゼンチン・タンゴです。
実は、タンゴのルーツはフラメンコです。この両者は表現方法こそ違え、喜怒 哀楽を打ち返す情熱を感じます。
やはりスペイン人の持つラテン民族の血が感情表現を深めているのでしょう。
フラメンコは約200年ほど前にアンダルシア地方で発展した音楽文化が集まった結果生まれた芸術で、その音楽にはユダヤ、アラブ、カスティージャ、古代アンダルシアやジプシー音楽等先代の影響を見出すことができる。つまりアンダルシアに定住したことのあるすべての民族の音楽の影響である。フラメンコ誕生をもたらしたアンダルシア民族音楽のベースにいちばん影響を与えたのはジプシーだった。と、言われています。
それに対してタンゴはブエノス・アイレスのボカという港町の酒場で船乗りが店の女達と戯れていて、女に足を蹴られたりした動作が踊りになっていったものです。
従って、タンゴは上半身、顔は無表情です。
ただ、私は本格的なタンゴ・ハウスで踊りを見ましたが、それはそれは凄まじい踊りでエネルギッシュながら踊り全体はロマンティックと哀愁を強く感じます。
それはバンドネオンが使われている為なのです。
いずれ、タンゴのレポートを書いてみます。では。
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ご投稿ありがとうございました!