*湘南グルメ@逗子/番外編
今回の湘南グルメで出合ったシャンパン&ワインは4本。
シャンパンをかおりん、ワイン3本(白1、赤2)をスティーブ先生が提供して下さいました。
全てがとてつもない逸品なので、軽くレビューなどを。
私はワイン大好きですが、ボキャ貧+薀蓄なしなので、たいしたことは書けません(先に言っとこ)。
※ラベル写真(クリックで拡大)は楽天のネットショップから拝借しました(^^;)
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Louis Roederer Brut Premier
ルイ・ロデレール ブリュットプルミエ 〇
2世紀にわたり家族経営を貫く由緒正しきシャンパンメゾン「ルイ・ロデレール」。口当たりがよく、かつコクがあり、フルーティな風味を保ちながらも未熟さは微塵もない、ブリュットプルミエは「ルイ・ロデレール」のスタンダードクラス。とはいえ、ボトリング後に4年(クリスタルは6年!)もの瓶内熟成を行い、ルミアージュ(動瓶)は職人の手作業。これほど贅沢なシャンパンがあるでしょうか。
黒葡萄のピノ・ノワール65%(うちピノ・ムニエが10%)の果実味を主体にしながらも、酸味の強いシャルドネ35%が果実の芳酵なアロマを程好く調和しています。濃い色調と力強い泡立ちが魅力の、非常にバランスのいいシャンパン。乾杯用に飲むだけではもったいない。今回の食事会ではオレンジで煮込んだカポナータ、ヒラメのカルパッチョとのマッチングが素晴らしかったですね!
ちなみに、「ルイ・ロデレール」はリキュールワインを長期熟成させる唯一のメゾンなんですって。
産地:シャンパーニュ/フランス
生産者/ルイ・ロデレール
品種/ピノ・ノワール40%、シャルドネ40%、ピノ・ムニエ20%
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Newton Unfiltered Chardonnay
ニュートン アンフィルタード シャルドネ
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カリフォルニアオレンジにも似たフレッシュさと複雑なアロマとを併せ持つ、ライトな口当たりながらゴージャスな印象のワイン。色調はクリアな黄金色。グラスに注ぐとかすかに香草を思わせる爽やかな香りが立ちのぼり、口に含めば濃厚で滑らかな舌触り。まるでハチミツから甘さだけを除いたような、非常に飲みやすい白ワインです。今回の食事会ではガーリックの効いたサザエのつぼ焼き&丁寧に炒めたタマネギの甘みを巻き込んだ鰯の前菜、冷製カッペリーニの甘酸っぱいフレッシュトマトソースが、このワインのフルーティアロマにぴったり。海老のグリルやボイルした蟹など、食材の良さを生かしたシンプル料理に合いそう。ぜひ湘南のレストランに置いてほしい。
産地:カリフォルニア=ナパ/アメリカ
生産者/ニュートン・ヴィンヤード
品種/シャルドネ100%
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Tenuta di Trinoro Palazzi Rosso di Toscana
テヌータ ディ トリノーロ
パラッツィ ロッソ ディ トスカーナ
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ボルドースタイル(トスカーナを否定した)のワイン作りで世界中の注目を集めているトリノーロ。その葡萄園はわずか10haにも満たないというから驚き! 石灰岩と小石が混じった土壌の平均樹齢7年という若木の葡萄から、驚くほど芳醇で凝縮感のあるワインを産む「奇跡のブランド」です。オーナーのアンドレア・フランケッティ氏は、シュバル・ブランを超えたいという一心でテヌータ・ディ・トリノーロに半生を費やしたそうです。
で、この「パラッツィ」、そのフランケッティ氏が、葡萄園のテロワールがメルローに向いていないという判断を下したため、1999年を最後に生産が打ち切られてしまいました。リリースはわずか3ヴィンテージのみ! まさに幻のワインというわけです。
開栓したとたん立ちのぼる芳香の強さにビックリ! 果実の生命力が伝わるのは若い樹から摘まれた葡萄の所以でしょうか。でも口に含めば何十年も熟成したような濃厚さを感じる…。「まさに人生経験を積んだ貴婦人だね!」とはこのお宝ワインの提供者スティーブ先生の弁ですが(爆)。分かったような分かんないような…。今回の食事会では、地鶏のレバーパテ、和牛すね肉の煮込との相性がとても良かった。ボロネーゼやチーズを使ったお料理によく合いそうなワインです。もう飲めないけど…。ある意味この夜の主役だったかも。
産地:トスカーナ/イタリア
生産者/テヌータ ディ トリノーロ(アンドレア・フランケッティ)
品種/メルロー50%、カルベネ・フラン50%
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TUA RITA Giusto di Notri
赤ワイン
TUA RITA Giusto di Notri
トゥア リータ ジュスト ディ ノートリ
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トゥア・リータは1984年にトゥア夫妻が設立したまだ若いワイナリー。ブランドネームのRitaとは奥様のファーストネームです。食べる事が大好きな2人は、どんなグルメの舌も満足させられるワインを造ろうと、※スーパータスカンのみを追及してワイン製造に取り組みました。ヴィンテージを重ねるごとに評価が高まり、今や世界的な注目を集めています。甘さ(香り)と渋み(味)のコントラストが強烈なワイン。
果実の香りといっても葡萄独特のそれではなく、何故かマンゴー、パパイヤなどの南国果実を思わせます。甘く官能的な香りに導かれて口に含むと、タンニンの苦さと葡萄本来の酸味にぶん殴られる感じ(笑)。
意外なところでエスニックや中華系の肉料理とも相性が良さそうなワインですね。さすが作り手がグルメ夫婦だけのことはある!今回の食事会ではチーズが乗ったカツレツを引き立てていました。個人的にはちょっと気になる赤ワインです。
※トスカーナ地方従来のワイン製造法に拘らず、外来品種(カベルネソーヴィニヨン、メルロー、など)を使うことで、現在のものよりさらに美味しいワインを造ろうという試み。サッシカイア、オルネライア、ソライアなどが先駆的ワイン。
産地:トスカーナ州スヴェレート/イタリア
生産者/トゥア リータ
品種/カベルネソーヴィニォン55%、メルロー35%、カベルネフラン10%
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ワインといっしょにいただいたお料理は
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