ナンシー・Chang!のおいし~生活

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ボージョレ・ヌーヴォー解禁♪

2006-11-16 02:20:38 | お酒のお話

私の「イチオシ」(実はラベルにひと目惚れ)

*今年もやってきた、深まりゆく秋の風物詩♪ 

いよいよ始まりましたね~「ボージョレ・ヌーヴォー祭り」が(^^;)。
フランスで葡萄の当たり年が続いているせいなのか、はたまた景気上昇の兆しか、一時は鎮静化したお祭り騒ぎが2000年を超えてからしっかり復活。
なんと、今年は逗子でさえカウントダウンのおバカイベントが開催されるという(会場は何故かベルギービールBarのカフェジャメルだ!)盛り上がりようにはビックリ。

そもそも「ボージョレ・ヌーヴォー」とは何ぞや?
フランス-ブルゴーニュ地方のボジョレー地区で、その年に収穫されたガメィ種100%(正式名称は、ガメィ・ノワール・ア・ジュ・ブラン)の黒葡萄で造られた新酒(ヌーヴォー)のこと。
解禁日は、フランスワイン法で毎年11月の第3木曜日と定められ、その日以前に飲むことはもちろん販売することも当然「×」。
というわけで、今年の解禁日は11月16日です。

造り方も普通のワインとは少々異なり、たいてい「マセラシオン・カルボニック」という特殊な製法で造られます。
もともとは、フランスで秋の収穫後に豊作を祝って行われるワイン祭りに捧げられた新酒であり、商品として市場に出回ることを想定して造られたワインではないので、質は二の次です。
高い値を付けて売り込む代物でもなければ、解禁日に我先にと飛びつくほど価値の高いお酒でもありません。
初物競争まがいの風潮のきっかけとなったのは、1960年代半ばにイギリス人たちが遊び半分で「誰が一番早く解禁日にロンドンに運び込むか」というゲームを始めたことに遡るそうです。

まず、その年収穫した黒葡萄を、粒は破砕せずに縦型で大きな密閉式のステンレスタンクにいっぱいに詰め、そのまま数日間炭酸ガスにさらしておきます。
その際、炭酸ガスを外から注入する方法(前出のカルボニック)と、自然に発生する炭酸ガスに頼る方法(マセラシオン・ナチュレ)があります。
炭酸ガスが「自然に発生する」のは、葡萄をタンクに詰めた時にその一部が自身の重みで潰れて発酵するおかげ。炭酸ガスにさらされ、細胞内発酵によって細胞膜が破れやすい状態となった葡萄を圧搾し、その液を白ワインの場合と同様にさらに発酵させ続けます。

その結果、香りが非常にフルーティで、フレッシュな味わいの赤ワインが出来上がるわけです。
色鮮やかで、タンニンによる渋味が少なく、白ワイン感覚で冷やしてガンガン飲める―これこそがボージョレ・ヌーヴォーの最大の魅力。
渋くて濃厚な赤ワインが好きな人たちは「あんなものはワインじゃない」などと言って馬鹿にする?傾向があるのも事実ですが…。
当たり前じゃん!祭りでふるまう賄い用のお酒なんだから。

似非(ここがポイント)ワイン通の輩には、ボージョレ・ヌーヴォーのことをまるで不純な飲み物のように忌み嫌う人もいるようですが、それは全くの偏見というものです。
問題は、まるで銘酒であるがごとくたいそうなお値段を付けて売りつける業者と、それをありがたがって大騒ぎするバカな消費者がいるということでしょ。
決して不味いワインではないし、年に1度のお祭りなんだから、素直に楽しめばいいと思うんですが。
秋に秋刀魚食べたくなるのといっしょだよ。

酷い人になると、ボージョレ・ヌーヴォーと共に楽しめる料理を用意してくれるレストランを「まともな店ではない」などと酷評したりするけれど、それこそ「余計なお世話!」というもの。
そういうヤツには「身の丈に合わないバカ高ワイン(ボルドーかなんか)でもチビチビやりながら家に引っ込んでろ!」と言ってやりたいですね。
ヌーヴォーにバカ騒ぎする人たちも恥ずかしいけど、通ぶってそれをバカにするヤツも同じくらい恥ずかしいと自覚して欲しいものです(爆)。
というわけで私、19日に鎌倉のフレンチレストラン【丸山亭】でヌーヴォー祭りしてきますが何か?
何でも「渋味もコクも若干あり、1年ほど熟成させてもOK」というヌーヴォーの逸品にありつけるらしい。楽しみ~

ついでに少々薀蓄を。
◆ブルゴーニュ地方-ボージョレ地区のうち、北側約半分の地域がヴィラージュ地区。
フランスワイン法上はこの地区の方が上級地域となり、
・ボジョレー地区  → ボージョレ・ヌーヴォー
・ヴィラージュ地区 → ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー
と表記されます。

◆「ヌーヴォー」はフランス語で“新酒”(他に“プリムール”と表示するワインもあり)。
・イタリアでは「ノヴェッロ」
・ドイツでは「デァ・ノイエ」
・ハンガリーでは「ホイリゲ」と表示されます。

◆ヌーヴォーの前に書いてある名称は、そのワインの造り手の名前です。
フランス流に言えば「ドメーヌ」。
ボージョレを含め、特にブルゴーニュ地方には同じ銘柄のワインが数多く存在するので、お気に入りワインのドメーヌを記憶しておくと、たとえ違う銘柄でも同じドメーヌをセレクトすれば、好みのテイストのワインを見つけることが出来ます。

◆よく赤ワインは「室温で…」と言われますが、ヌーヴォーの場合はフレッシュでライトな持味に合わせて10℃前後、好みによってはそれ以下(私は白ワインなみに冷やすのが好き)でも美味しくいただけます。
普通の赤ワインと違って、寝かしておいて(たとえどんなに上手く保存しても)美味しくなることは「ありえない」ので、とにかく出来るだけ早く飲んでしまうこと。
ヌーボーは「フレッシュさが命」であり唯一の魅力(爆)。
どんなに遅くとも翌年の春までには開けてしまいましょう。

〓「イチオシ」ワインについて〓
ボージョレ・ヴィラージュ“プリムール”フレデリック・コサール(シャソルネイ)レ・ラパン モノポール

樹齢100年の無農薬葡萄から成るモノポール(1人の生産者だけが所有する単一畑)、シャルソネイ。
可愛いうさぎのラベルは、この畑の名前がラ・パン(うさぎ)であることに由来します。
「ロマネ・コンティのキュヴェに値する」と、ワイン愛好家から絶大な支持を受けているそうです。


葡萄の果実味がダイレクトに楽しめる自然な味わい(そりゃヌーボーだから当たり前か)。ちなみにネット販売価格は3,300円也。

2013/04/19 画像1点差替え
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