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ひかげちゃや(割烹、日本料理/葉山)
*日本人で良かった~としみじみ思う風流な催しです
7/25、葉山の老舗
日影茶屋 で毎年恒例となっている「中庭で鮎会席」を今夏も堪能してきました。
せめて夏の名残りがあるうちに記事を公開したかったですが。。。
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→のお品書きはクリックで拡大します。
「鮎を食べる夕べ」は、毎年7月の終わり頃に催される数日限定のイベントで、七輪で塩焼きにした鮎メインの会席料理がお庭に設けた縁台でいただけるという風流なもの。
昨年は東京から遠征の橙さんと2人で、すっかり暗くなってから楽しみましたが(ラ・マーレ・ド・茶屋でサンセット見物という前座があったため)、今夏は17:30スタートというまだ明るい時間帯を予約。写真もキレイに撮れるので、スティーブ@茅ヶ崎先生とプチオフ常連の某氏を誘い、4名での参加とあいなりました。
「とりあえずビール」の男性2人に対し、私と橙さんは「ゆずソーダ」を所望。スッキリ爽やかで、暑い季節にピッタリのまさにThe清涼飲料でした。前菜の茶豆にも何気に合っているのがツボ。
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手前右より時計回りに、
合鴨もろ味漬、青利いかうるか和え、鮎笹巻寿司。
団扇に乗った盛付が夏らしくていいですね。
手前にちょこんと添えられた小さなワサガニくんも食べられます。
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お吸い物は、鮎魚醤仕立大葉じゅんさい。
魚醤というと少々クセがあるイメージですが、しょっぱくも生臭くもなく、非常に上品なテイスト。
じゅんさいのツルツルとした食感も涼しげ。
日本酒は鮎に合うとセレクトされた広島県の「
雨後の月」。
スッキリとした辛口で、日本酒とは思えないほど軽い口当たり。
昼間からガブ飲みできるデイリーな白ワインのような感じです。
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造り(季節の魚盛合せ)
お魚はヒラメ、金目鯛、地蛸の3品。彩りも美しい。
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強肴(賀茂茄子釜田楽車海老)
茄子の器に盛り付けられた目にも鮮やかな一品。
甘みたっぷりの加茂茄子と味噌の相性は抜群です。
お魚はカマス。
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焼物
ここでメインの鮎炭火焼きが登場~!
長良川で捕れた天然ものを蓼酢でいただきます。
こんがりと焼き色が食欲を刺激して宴は最高潮。
程好く脂の乗った鮎の身は、ふくよかでとってもジューシー。
私にとって、はらわたまで躊躇なく食べられる魚はしらすと鮎だけです。
頭のてっぺんから尻尾の先まで美味しいなんて、どんだけ素晴らしいお魚なのでしょう!
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大矢知の手延べ冷麦夏野菜揚げ浸し
天然鮎に勝るとも劣らぬお楽しみがこの「幻の冷麦」です!
極太でもっちりとした麺はまるで稲庭うどんのような食感で、とても冷麦とは思えないものの、ツルツルの喉越しはしっかり健在。
ズッキーニ、茄子、ヤングコーン、おくら、トマトなど、彩りも鮮やかな夏野菜たちとの競演も楽しい。
美味しいことは言うまでもなく、目でも楽しませてくれる美しい盛りつけ、日本料理ならではの繊細さや、ちょっとした遊び心にも老舗の貫録を感じました。
蓼のグリーンの鮮やかさ、可憐な茄子の花の紫など、美しい色も印象的。明るい時間を予約して良かった。
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水菓子
笹巻き蓮根餅。蓮根は粉末にしてお餅に練り込んであります。
母屋のお隣の菓子舗でお土産に購入も可。
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ここで鮎を塩焼きにしています。
給仕を担当する女性スタッフは全員浴衣姿。
夏ならではの風情溢れる装いです。
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店内風景
さすが300年以上の歴史を感じさせる佇まい。
当日は台風の影響もあり、昼過ぎまでは雨が降っていました。
期間中もことごとく雨にたたられ、晴れたのは私たちがお邪魔したこの日だけだったそうです。実にラッキーでした。
雨が降ると、大広間での開催となるのですが、お庭の縁台でいただく風情が楽しめなければ魅力が半減してしまいます。
まさに「日本人で良かった~」としみじみ思わせてくれる粋な催しです。早くも来年が待ちきれなくなってきました。
が、夏にはもう1つの恒例イベントが!
翌8月には、大広間からお庭を眺めながらいただく「朝粥の会」があるのです。
(こちらについては後の記事で詳しくご紹介させていただきます)
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去年の「鮎を食べる夕べ」は
こちら
■日影茶屋
□11:30~14:30 17:00~21:00
□水曜定休
(祝祭日の場合は営業)
□三浦郡葉山町堀内16
□046-875-0014
※前回の日影茶屋は
こちら