ナンシー・Chang!のおいし~生活

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Cafe Rosemary でいただいたワイン/090717

2009-10-20 02:18:27 | お酒のお話


*Cafe Rosemaryのプロヴァンスフェアに登場したワインたち

マルセイユ、ニースといった都市がある南仏プロヴァンス地方は、フランスで一番古いワインの歴史(紀元前600年頃、フェニキア人達がマルセイユを植民地にした時代に伝わったとされる)を持つ地域です。
なんと耕作面積の約1/2がブドウ畑で占められているほど!
気軽に飲める「早飲み」タイプのものが多く、ロゼ70%、赤25%、白5%の割合で生産されています。
長い日照時間と水はけの良い石灰質の土壌が葡萄栽培に最適なため、他の地方では見られない独特な品種が多く、季節感や地域の習慣が反映されたワインが楽しめます。

■Domaine La Roche Costieres de Nimes 2008
ドメーヌ・ラ・ロッシュ コスティエール・ド・ニーム

用意された6種類のうち、一番人気が高かったワインがこちら。
実は私、プロヴァンスワインはロゼした飲んだことなかったので、白も赤もいただけるチャンスがありがたかったのですね。 
さて、初めてのコスティエール・ド・ニームですが、しぼりたての柑橘系フルーツを思わせるフレッシュさと、煮詰めたジャムのような甘さが混然とした魅惑的な香りに、私が勝手にイメージしている「南フランス」のイメージがピッタリとハマりました。
しかし甘酸っぱい香りとは対照的に、口に含むと酸味はあまり感じられず甘くもありません。「爽やか」とはひと味違って、ドライシェリーのようにクールな印象です。
若々しく甘い香りと、果実味は強いながらもドライな味わいが絶妙のバランスを保ち、後味に奥行きを感じさせる白ワイン。
お食事と一緒に、というよりは、食前酒として前菜と楽しみたい。

茄子のリエット アイオリ風味と
産地:コスティエール ド ニーム
生産者:ドメーヌ ラ ロッシュ
品種:グルナッシュ・ブラン50%、ルーサンヌ50%

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■Domaine de la Vieille Julienne Rose 2007
ドメーヌ・ド・ラ・ヴィエイユ・ジュリアンヌ ロゼ

18世紀から続く古い醸造元「ドメーヌ・ド・ラ・ヴィエイユ・ジュリアンヌ」は、コート・デュ・ローヌ地方南部、シャトーヌフ・デュ・パプ地区(ローマ時代の遺跡が多く残るアヴィニョンと、香水で有名なオランジュの中間あたり)にあります。ヨーロッパ全土を襲った「フィロキセラ」の害を逃れた希少なワイナリーで、樹齢100年を超える葡萄の樹から、果実味豊かなワインを生み出しています。2000年ヴィンテージのレゼルブがパーカー100点を獲得し、一気に世界的な注目を集めました。
その「100点蔵」が手がけるロゼワインは、若々しい果実味が魅力のすっきりとした辛口です。フレッシュで爽やかな飲み心地は、白ワインと同じ感覚で魚料理と合わせても違和感なし。和食とも相性が良さそうです。デイリーにおうちdeごはんのお共にオススメ。

アオリイカと夏野菜のトマトジュレがけと
産地:コート・デュ・ローヌ
生産者:ドメーヌ ド ラ ヴィエイユ ジュリアンヌ
品種:グルナッシュ 80%、サンソー10%、カリニャン10%

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■Domaine la Blanche CASISS 2006
ドメーヌ・ド・ラ・フェルム ・ブランシュ カシ

プロヴァンス地方南西部のカシは、画家マチスやデュフィなどが好んで描いた美しい港町(トップ地図の赤色部分)。南仏では珍しく白ワインで有名な産地です。そう、私が今まで「南仏のワインはロゼしか飲んだことがない」のは、白ワインそのものがあまり造らていないからなのですね。
このドメーヌを経営するパレ家は、1714年以来の歴史を持つカシの領主の末裔で、地中海に向かって山肌に点在する35haの畑を所有しています(その60%が白ワイン)。カシAOCの特徴である酸味のおだやかなこのワイン、プロヴァンス地方の魚介料理がお目当ての観光客にも大人気。「脱・テーブルワイン!」を目指して奮闘中とか。
まろやかなやさしい口当たりの辛口で、ブイヤベースとの相性は抜群でしょう。

魚介の取り合わせプロヴァンス風と
産地:カシ
生産者:ドメーヌ フェルム ブランシュ(パレ)
品種:マルサンヌ、クレーレット、ユニ・ブラン各30%、ドーヴィニヨン・ブラン他

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■Domaine Chaume-Arnaud Portes de la Mediterranee Rougee 2006 
ドメーヌ・ショーム=アルノー ポルト・ド・ラ・メディテラネ ルージュ

厳しい寒波に襲われた1956年を境に、オリーブ農家から転業した女性醸造家が所有するワイナリー。冬と夏の寒暖差の激しい気候、砂利を多く含んだ粘土石灰質土壌や泥質土を含む粘土質土壌という、ヴァンソーブル村の力強い個性を反映させたワインを産出しています。「コンクールで賞を取るより、たくさんの人に楽しんでもらえる気さくなワインを」という信念のもとに造られたこの赤ワインは、「地中海への門」と名づけられました。
いちご、チェリーを思わせる甘酸っぱい香りと、フレッシュな果実味が豊富。口当たりがまろやかで親しみやすい、地元の人たちも大好きなデイリーワインです。鶏の唐揚、コロッケなどのお惣菜にもピッタリ。


牛肉の白ワイン煮、チーズと
産地:ヴァン・ド・ペイ/フランス
生産者:ドメーヌ・ショーム=アルノー
品種:マルスラン100%
ミディアムライト

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■Muscat de Beaumes de Venise
ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ

食後酒もいただきました。このワインは、コート・デュ・ローヌ地方南部ヴォークリューズで造られる酒精強化のデザートワインです。完熟した小粒のミュスカ(マスカット種)を手摘みで収穫、自然酵母で発酵させ、途中でミュタージュ(アルコール添加)を行います。その後大樽で数ヶ月熟成されますが、収穫年内に瓶詰するので、繊細な果実味が残ります。
光沢のあるクリアーな黄金色が美しい。豊かでエレガントな香りは果実というより花に近い感じ。貴腐ワインのソーテルヌより香りはずっといいし、甘さにもくどさがなくて飲みやすいですね。地元ではデザート(チョコレート系以外)と一緒にいただくそうです。代表的な造り手が4つあると聞いたけれど、このボトルは今まで見たことのないものです。

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ちなみに↓は今回チョイスしなかった1本。理由は「飲んだことがあるから」。
写真だけ撮らせていただいたので、簡単に紹介させていただきます。


□Domaine de l'Hermitage Bandol Rose 2007ドメーヌ・ド・レルミタージュ バンドール ロゼ
18~19℃で1週間発酵、ステンレスタンクで熟成させた、明るく透明なサーモンピンクが美しいバンドールのロゼワイン。フレッシュさと豊かなボディを備えた辛口タイプです。
産地:バンドール(プロヴァンス)/フランス
生産者:ドメーヌ・ド・レルミタージュ
品種:サンソー60%、ムールヴェードル35%、グルナッシュ、ユニ・ブラン
コメント
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