ラトビアのリガの街は
何だかとてもなつかしい気分になった。
そう、あの時代の東ベルリン。。
エストニアとの国境は
白樺の森と果てしない畑が続いていたが
リガは旧ソ連領の色合いが濃く残っている街だった。
旧市街はタリンとよく似た風情だ。
物価もエストニアと比べても
安いし、観光地としての整備が
今、急ピッチで行われているって感じをうけた。
ただ、
あのなんといったらいいのかわからない
重さを感じたのは
言葉が全く通じないためだけのせいではない気がする。
街の中心にあった美術館には日本の古伊万里や九谷焼の大壷がなにげに飾られ、浮世絵の前に鎮座している。
日本のどこかの街にラトビアの文化を常設展示している美術館は
あるのだろうか。。
細やかな象牙細工を施した大刀は日本製となっていたが
素人の僕にわからないが日本刀にしては大きすぎると感じたが
それ以外はほぼ間違いなく日本のものだ。
隣の部屋には触れる場所にロダンの作品があるし
隅っこの部屋にはエジプトのミイラが
これまた、なにげにガラス越しに寝ている。
フランスやドイツ、オーストリアといった
国々の絵画も芸術品も。。
日本の美術館での作品との距離感の違いを感じてしまう。
この距離感が、国の文化の違いなんじないかなって
ずーっと昔、ミロのビーナスの前でたたずみながら
考えていた若者がいたことを思い出した(笑)
さぁ、いよいよバルト海をイザベル号で船の旅。。