おっさん先生と愉快な仲間のぶろぐ

先生って楽しい仕事だと思い続けることができたしあわせな爺っさまのつぶやきです。

よい お年を (ある日のメール)

2006-12-28 09:12:29 | Weblog
前に話したことのある教室の生徒で、
悪さをいっぱいしている帰国子女の
中学生の男の子のお母さんから電話がかかってきました。

その子のことで困っていてどうしたらいいでしょうと言う相談の電話でした。

いつも怒ってばかりいて、怒りだすとストップがかけられなくなっていたけれど、それではダメだと気がつきましたと、話してくれました。

お母さんに話していなくて、私に話してくれていることを支障のない範囲で正直に話しましたが、
「そういうときはどう対応すればいいのでしょう?」
というお母さんの素直な問いかけに、
子どもを受け入れてあげようと言う気持ちが汲み取れてちょっと救われたような気がしました。

教室の生徒と話していると、私の言ったことに「お母さんと同じこと言ってる」と言われたり、「先生、お母さんみたい」と時々言われます。
教室の生徒と指導者は母と子のような関係なんですね。
 
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今日も残務処理のため学校で机に向かっています。
雪が降るとか降らないとか12月28日になってようやくいつもの冬になったような気分ですがどうも2学期制というのはだらだらしていてけじめがありません。なんか気分の切り替えが難しいですね。

こどもたちに向き合うとき、教師は
生徒が何気なく話すことばのなかに
真実を見つけようとします。
ふとした呼びかけの中で「お父さん・・・」「お母さん・・・
」と呼ばれたときは、思わずニヤリとするときです。

家族と同じような距離で接しようとしている子どもの気持ちがわかったからです。この関係さえあれば後は教師の「人間性」だけですから・・。

そういった意味で実は家庭の母親たちも、また子供たちから母親自身の「人間性」にたいして問いかけられているんだということに気づいてほしいなと思うことがよくあります。

逆らっているんじゃない、認めてほしいんだ。やらないんじゃない、信じてほしいんだ。うるさいんじゃない、こっちをみてほしいんだというサインが見えないんだろうかと思うことがよ
くあります。

今の世の中、親も教師も自分のことだけでいっぱいいっぱいなのかもしれませんね・・・。

むかし読んだ「あとかくしの雪」
という物語に人の罪を消す雪の話がありました。そんな雪を降らすことができるのが親であり教師であるはずなんだけどね。

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