季節が良くなると、オーケストラを聴きたくなります。通勤の音楽もその例にもれず、ストコフスキーの指揮するロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で、「チャイコフスキー・ムソルグスキー&ボロディン管弦楽作品集」というCD (DECCA,UCCD-7119) を聴いておりました。メインは、もちろん大砲入りの「1812年」ですが、今回取り上げるのはボロディンの「ダッタン人の踊り」です。
この曲は、歌劇「イーゴリ公」の中の音楽だそうですが、例によって多忙なボロディンは、とうとうこのオペラを完成せずに急死してしまいます。で、盟友のリムスキー・コルサコフや、後にグラズノフが補完編曲をしたのだそうな。このCDでは、ジョン・オールディスによる合唱指揮で、ウェールズ・ナショナル・オペラ合唱団による合唱が入っており、実際に合唱が入ってくるところでは、やっぱりワクワクします。これに対し、例えばコダーイの「ハーリ・ヤーノシュ」とプロコフィエフの「キージェ中尉」のCDにフィルアップされたジョージ・セルとクリーヴランド管のように、合唱を含まない形で演奏されるものでは、純器楽作品として、オーケストラの表現力を示そうとしているようで、これはこれでストイックな説得力があります。
ボロディンの音楽は、私はわりに好んで聴いており(*1~*4)、この曲もその例に漏れません。時折、ふと聴きたくなる音楽です。
■ストコフスキー指揮ロイヤルフィル盤 11'13"
■ジョージ・セル指揮クリーヴランド管 10'37"
(*1):ボロディン「弦楽四重奏曲第1番」を聴く~「電網郊外散歩道」2006年10月
(*2):愛妻に捧げる夜想曲~ボロディン「弦楽四重奏曲第2番」を聴く~「電網郊外散歩道」2008年7月
(*3):ボロディン「交響曲第1番」を聴く~「電網郊外散歩道」2011年11月
(*4):ボロディン「交響曲第2番」を聴く~「電網郊外散歩道」2011年11月
この曲は、歌劇「イーゴリ公」の中の音楽だそうですが、例によって多忙なボロディンは、とうとうこのオペラを完成せずに急死してしまいます。で、盟友のリムスキー・コルサコフや、後にグラズノフが補完編曲をしたのだそうな。このCDでは、ジョン・オールディスによる合唱指揮で、ウェールズ・ナショナル・オペラ合唱団による合唱が入っており、実際に合唱が入ってくるところでは、やっぱりワクワクします。これに対し、例えばコダーイの「ハーリ・ヤーノシュ」とプロコフィエフの「キージェ中尉」のCDにフィルアップされたジョージ・セルとクリーヴランド管のように、合唱を含まない形で演奏されるものでは、純器楽作品として、オーケストラの表現力を示そうとしているようで、これはこれでストイックな説得力があります。
ボロディンの音楽は、私はわりに好んで聴いており(*1~*4)、この曲もその例に漏れません。時折、ふと聴きたくなる音楽です。
■ストコフスキー指揮ロイヤルフィル盤 11'13"
■ジョージ・セル指揮クリーヴランド管 10'37"
(*1):ボロディン「弦楽四重奏曲第1番」を聴く~「電網郊外散歩道」2006年10月
(*2):愛妻に捧げる夜想曲~ボロディン「弦楽四重奏曲第2番」を聴く~「電網郊外散歩道」2008年7月
(*3):ボロディン「交響曲第1番」を聴く~「電網郊外散歩道」2011年11月
(*4):ボロディン「交響曲第2番」を聴く~「電網郊外散歩道」2011年11月