電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

多忙な週末でも山形フィルハーモニー交響楽団のファミリーコンサートを聴く

2012年05月27日 19時47分22秒 | -オーケストラ
週末の土曜日は、早朝にサクランボ果樹園の防除作業から始まりました。続いてご近所親戚の初七日に参列。その後、少々お昼寝をしてから、山形フィルハーモニー交響楽団のファミリーコンサートに出かけました。山形フィルハーモニー交響楽団とは、昭和27年に創立され、今年ではや還暦を迎えるアマチュア・オーケストラです。同じ山形にありますが、プロ・オーケストラのほうが山形交響楽団、通称は山響といいます。それに対して、アマ・オケのほうが山フィルという通称で親しまれています。



たまたま知人にチケットをいただいたので、では聴いてみようかと思い立った次第。実は山フィル初体験なのです。会場は山形市民会館、曲目は、

(1) ベルリオーズ 劇的物語「ファウストの劫罰」より「ラコッツィ行進曲」
(2) ドリーブ バレエ音楽「コッペリア」より、語り:熊倉一雄
(3) ベートーヴェン 交響曲第7番
  籾山和明指揮 山形フィルハーモニー交響楽団

というものです。

ファミリーコンサートと銘打っただけあって、客層が山響の定期とはまるで違い、子供たちや家族連れが多いようでした。このあたりは、熊倉一雄さんの語りによる音楽劇の趣向が、すでに17回目を迎えるという実績が、固定客をつかんでいるのかもしれません。たしかに、熊倉一雄さんの語りは、ケペル先生と「ひょっこりひょうたん島」のトラヒゲと灰色の脳細胞の名探偵ポアロとをミックスしたような変幻自在、ドリーブの音楽と相まって実に楽しいもので、人形に恋する若者の喜劇が実にわかりやすく楽しいものでした。たとえば「コッペリア」のワルツ等は弦楽セクションの聴かせどころで、けっこうしっかりしたアンサンブルに、目を開かれる思いでした。



また、当日のメインプログラム「ベト七」は、今はすっかり「のだめカンタービレ」のテーマソングとなってしまっておりますが、活力と推進力にあふれたもので、大いに楽しみました。もちろん、音楽的な完成度の面での課題や多少の演奏上の傷などはあるのでしょうが、ファミリーコンサートに来場のお客様はそんなことはお構いなしで、すっかり満足して帰ったようでした。もちろん私も、予想以上にレベルの高いアマチュア・オーケストラであることを認識しするとともに、山フィル初体験を楽しみました。

推測ですが、山フィルには山形大学のオーケストラ出身の人が少なくないようで、山大オケのトレーナーをしている駒込綾さんが、ヴィオラに賛助出演していました。相変わらずお元気そうでなによりです(^o^)/

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