電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

年末特番で「のだめカンタービレ」を観る

2021年01月02日 06時02分56秒 | 映画TVドラマ
当地の民放TVの年末特別番組編成で、「のだめカンタービレ」を連続放映することを知り、29日、30日、31日の三日間、続けて楽しみました。「のだめカンタービレ」は、2005年当時にはフザケタ記事(*1)を書いていたのですが、2008年正月に「のだめカンタービレ」新春スペシャル(*2)を観てすっかりファンになり、2009年末と2010年春には妻とともに映画「のだめカンタービレ最終楽章」前編(*3)および後編(*4)を観て、このブログでもヨーロッパ編を何度か記事にしています。で、今回はヨーロッパ編に至る前、音楽大学での学生時代の話です。

要するに、才能豊かなピアノ専攻の青年が、本当は指揮者になりたいのにオーケストラを指揮する機会がない。しかも、彼には以前の飛行機事故がトラウマとなり、過度の飛行機恐怖症があります。たまたま隣室の女子学生のだめ(野田恵)が見るからに発達障害っぽい我流ながらピアノの才能は抜群であることに気づき、そこから物語が始まります。

なるほど、そういう展開だったのか。千秋センパイが壁にぶつかるときにはのだめが励まし、逆に千秋センパイがぐいぐい上り調子になるとのだめがドヨーンと落ち込む、というパターンが見られますが、これはちょうど千秋の主題とのだめの主題が登場しては交代して次々に変奏されていくソナタ形式のような構造でしょうか。見立てとしては面白いかもしれません(^o^)/

さて、ここまできたらやっぱり続きが見たくなります。たしか、新春スペシャル「ヨーロッパ編』がDVD に録画してあったはず。もしかして10年ぶり? ステイホームのお正月ですから、雪かきの後にこういう楽しみも良いでしょう。どれどれ。うーん、やっぱり面白い。画像は、千秋のコンクールでチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を指揮している場面から。



のだめチャンがコンセルヴァトワールですっかり自信をなくし、どよーんと落ち込んでからの復活と再生の過程に、思わずうるっとします。(でも、若い人たちの孤独な失意は、まだ未来を夢見ることができるという点で、老人の孤独な絶望とは違うのかもしれません。)妻に呆れられながら全編を通して見ましたが、いや〜、面白かった。

(*1):「のだめ」ってな〜に?」〜「電網郊外散歩道」2005年3月
(*2):「のだめカンタービレ」新春スペシャルを観る(1), (2)〜「電網郊外散歩道」2008年1月
(*3):映画「のだめカンタービレ最終楽章・前編」を観る〜「電網郊外散歩道」2009年12月
(*4):「のだめカンタービレ最終楽章・後編」を観る〜「電網郊外散歩道」2010年4月

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