電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

料理ができるようになっていて助かった

2025年03月07日 06時00分55秒 | 料理住居衣服
高齢の男性の多くは、一般に炊事や掃除・洗濯などの家事を苦手としている人が多いだろうと思います。子供の頃は性別分業意識の中で育てられ、学校の家庭科も男は小学校まで、中学では「技術・家庭」のうちの「技術」を学ぶことになっており、栽培のほか木工や金工、電気などの経験はあっても、調理実習の経験はごく少なかっただろうと思います。したがって、定年退職した後に急に役割を振られても、長年のキャリアを持つ女性の要求基準で家事をこなすことはとてもできず、粗大ごみ扱いはされないまでも家庭では無能扱いされかねない面がありました。

私の経験では、例えば料理を覚えるのに最も早道なのは、基礎をきちんと習うことだろうと思います。手の洗い方、包丁の研ぎ方、食材の扱い方、基本的な切り方、加熱の仕方など、数回の実習で覚えられる基礎基本が大切なように思います。「男の料理」などという特別なものはない、初心者向けの基礎基本があるだけだと感じます。二度の単身赴任の経験から料理に親しみ、定年退職後の第二の職場で日常的に調理のプロの仕事に接する機会もあったため、「門前の小僧」よろしくこうした基礎基本を覚えたのが良かった。貴重な財産となりました。

今回、妻の眼の手術でほぼ四週間ほど、朝昼晩三度の食事を準備し調理し、後片付けをする生活をしてみて、リタイアして自由な時間があることと、料理ができるようになっていて良かった(*1)と痛感しました。また、ある程度できると思っていた台所仕事でも、後始末の仕方にコツがあることなどを覚えました。例えば写真の「鶏もも肉のソテー」(*2)を作った後のフライパンには油が残りますが、薄手のポリ袋を手袋代わりにしてペーパータオルやティッシュペーパー等で拭き取り、ポリ袋をくるりと裏返しにして汚れた紙を中に包み、燃やせるゴミに入れて処分するなどの方法です。言われてみれば「ああ、なるほど」です。「継続」のためには、こうしたノウハウが意外に大事なのですね。



コメント