電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

亡父からの入学祝は万年筆だった

2013年11月01日 06時03分05秒 | 手帳文具書斎
 以前の記事にもちらりと書きました(*1)が、私が中学に入学したとき、父からもらった入学祝は、万年筆でした。特徴的な形はよく覚えていたのですが、型番や製造時期などはまったくわかりませんでした。ところが、たまたま検索でブログ「万年筆倉庫-蒔絵万年筆」の記事(*2)に、この万年筆が紹介されているのを発見しました。どうやら、パイロットのRS-150という製品だったようです。父親は黒軸のものを選ばせたかったようでしたが、中学生になったばかりの私は、より安価でスポーティなタイプを選んだ、ということでしょう。たしかルーフ型のペン先を持つこの万年筆は、見かけによらずけっこう書きやすく、重宝した覚えがあります。

自分が父親になったとき、中学生になった子供に万年筆を買ってやろうとしたら、要らないと言われてしまい、がっかりすると同時に、時代の変化を感じたものでした。

(*1):万年筆のインク・カートリッジが普及した理由と現代~「電網郊外散歩道」2013年3月
(*2):「RS-150」1960年代製造~万年筆倉庫・蒔絵万年筆, ※画像もこちらからいただきました。


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2 コメント

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おはようございます ()
2013-11-03 07:39:41
narkejpさん、どうもです。
早速私も遊びにまいりました。
「子供に万年筆をプレゼント」というのは
イイですね~♪
我が家は娘が生まれた時、カミさんが
記念にペリカンのスーベレーン400を
娘の名前入りで購入しました。
将来娘にプレゼントするためにカミさんは
毎日、日記書くのに使い込んでます。
渡すのは10年後ぐらいになりそうです。
もらってくれるといいのですが(笑)
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海 さん、 (narkejp)
2013-11-03 17:37:53
コメントありがとうございます。そうなんです。私も父親に買ってもらったように、万年筆を子どもに買ってやろうとしたのですよ。そしたら、なんとただ一言。
「要らない。」
ガーン!衝撃でした。
リカちゃん人形を買ってあげなかったツケがこんなところに出てくるとは(^o^)/
まあ、それは冗談ですが、奥様が娘さんに手渡す万年筆が、うまくバトンリレーされますようにお祈りいたします。

亡父が使っていた万年筆は、祖父が使っていた1950年代のパイロットの製品でした。せめて、丈夫なうちに、新しい万年筆をプレゼントしてあげればよかったと、ちょっぴり心が痛みます。本当に「親孝行したい時には親はなし」なのですね。
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