2008年、専業農家だった亡父の死去とともに、果樹園経営をどうするかが問題になりました。これについては、亡父と同年代のご近所長老の意見で、定年退職まで四年を残し、2009年春から週末農業でやりくりすることとなりました。これには、次のような点が後押しになりました。
また、仕事をやめて定年農業となった昨年は、整備した農業機械を維持しながら、自分たち夫婦の労働力で可能な範囲を中心に、ときにワンポイントで応援を依頼する形で経営し、まずまずの結果でした。これは、農業収入に大きく依拠するのではなく、年金などある程度の生活基盤があることが大きいと感じます。
定年退職前の週末農業の段階で、多少の失敗を含めてある程度の練習を積み、定年退職後に農業を中心とした生活に移行するのであれば、比較的スムーズであろうと思いますが、そうでなければかなり無理がかかるのは避けられません。果樹であれば苗木から収穫まで何年もかかりますし、野菜であっても細やかな管理技術と経験が求められます。病虫害や野鳥・野生動物対策など、夢と目論見だけでは、どうにもならない現実があります。退職前から少しずつ試み、フリーになったら本格的に実践できるように準備するというのが現実的かなと感じます。
また、何を栽培するかというのは、専業農家としてやっていくには本質的に重要なテーマですが、週末農業、定年農業では、自分の好みと需要、市況との兼ね合いで決めることができます。サクランボは需要も市況も良好で、桃は自分たち夫婦が共通に食べたいということから、栽培管理には力が入りました。幸いに市況もまずまずで、この二種が我が家の出荷の柱となっております。プルーンは市況は安くて割に合わないのですが、自家利用とともにご近所にファンが多く、差し入れるとご婦人方が喜んでくれます。リンゴは産地内では珍しくもないうえに高い栽培管理技術レベルが要求され、今からこれに伍していくのは容易ではないと感じています。ただ、冬を越せる果実は柿とリンゴだけですので、なんとかもう少し技術のレベルアップを図りたいところです。
野菜は目下のところは自家用オンリーで、美味しい野菜が食べられるのが最大の利点でしょう。わずかに昨年一年だけの経験ではとりたてて語れるものもなく、ただいま修行中といったところ。
年金生活の基盤の上に、赤字にならないように農業を営むことが私の定年農業の目標ですが、自分の楽しみや喜びの面と経済的な実益の両面がモチベーションになっています。働く充実感があり、いろいろな人に喜ばれる嬉しさがあり、お小遣いが増えるのも楽しみです。亡父の例を見るとこれから頑張れるのはあと10〜15年くらいでしょうか、農業機械に新規に投資していてはとても回収できないでしょうから、今後は徐々に規模を縮小して労力や負担をスリムにしていくことが大事になりそうです。
一昨日は、すっかり後回しになっていたサツマイモを収穫。ほったらかしのまま時期的に一ヶ月も遅れたでしょうか、幸いに病虫害や野ネズミの被害もなく、自家用としてコンテナ7〜8割程度の収穫をあげることができました。これで、美味しい「天ぷら」や「豚バラ肉との甘辛煮」、ほくほく「焼き芋」などを楽しむことができそうです。
- 80代の亡父が作業できるように、農業機械や用具類があらかた揃っていたため、新規の設備投資がほぼ不要だった。スピードスプレーヤ、動力噴霧器、軽トラック、高所作業台車、自走式草刈機、動力刈払機、大小様々な脚立、コンテナなど。
- 亡父の逝去後に約半年だけ間があいたが、最小限の空白期間で再開でき、なんとか果樹園を維持管理できた。
- 給与所得で生活できるために、農業収入を翌年の経営に回すことができ、多少の赤字は確定申告で相殺できる程度で済んだ。
- 亡父も中古で買ったスピードスプレーヤの故障と廃車は痛かったが、その他の農業機械は修理程度で済んでおり、新規の設備投資は乗用草刈機くらいで、農業収入の範囲内でまかなうことができた。
- 亡父の農協組合員資格をそっくり受け継いだために、肥料や防除などの時期や分量、出荷に関する手続き等に関して、農協からの情報提供が役立った。
また、仕事をやめて定年農業となった昨年は、整備した農業機械を維持しながら、自分たち夫婦の労働力で可能な範囲を中心に、ときにワンポイントで応援を依頼する形で経営し、まずまずの結果でした。これは、農業収入に大きく依拠するのではなく、年金などある程度の生活基盤があることが大きいと感じます。
定年退職前の週末農業の段階で、多少の失敗を含めてある程度の練習を積み、定年退職後に農業を中心とした生活に移行するのであれば、比較的スムーズであろうと思いますが、そうでなければかなり無理がかかるのは避けられません。果樹であれば苗木から収穫まで何年もかかりますし、野菜であっても細やかな管理技術と経験が求められます。病虫害や野鳥・野生動物対策など、夢と目論見だけでは、どうにもならない現実があります。退職前から少しずつ試み、フリーになったら本格的に実践できるように準備するというのが現実的かなと感じます。
また、何を栽培するかというのは、専業農家としてやっていくには本質的に重要なテーマですが、週末農業、定年農業では、自分の好みと需要、市況との兼ね合いで決めることができます。サクランボは需要も市況も良好で、桃は自分たち夫婦が共通に食べたいということから、栽培管理には力が入りました。幸いに市況もまずまずで、この二種が我が家の出荷の柱となっております。プルーンは市況は安くて割に合わないのですが、自家利用とともにご近所にファンが多く、差し入れるとご婦人方が喜んでくれます。リンゴは産地内では珍しくもないうえに高い栽培管理技術レベルが要求され、今からこれに伍していくのは容易ではないと感じています。ただ、冬を越せる果実は柿とリンゴだけですので、なんとかもう少し技術のレベルアップを図りたいところです。
野菜は目下のところは自家用オンリーで、美味しい野菜が食べられるのが最大の利点でしょう。わずかに昨年一年だけの経験ではとりたてて語れるものもなく、ただいま修行中といったところ。
年金生活の基盤の上に、赤字にならないように農業を営むことが私の定年農業の目標ですが、自分の楽しみや喜びの面と経済的な実益の両面がモチベーションになっています。働く充実感があり、いろいろな人に喜ばれる嬉しさがあり、お小遣いが増えるのも楽しみです。亡父の例を見るとこれから頑張れるのはあと10〜15年くらいでしょうか、農業機械に新規に投資していてはとても回収できないでしょうから、今後は徐々に規模を縮小して労力や負担をスリムにしていくことが大事になりそうです。
一昨日は、すっかり後回しになっていたサツマイモを収穫。ほったらかしのまま時期的に一ヶ月も遅れたでしょうか、幸いに病虫害や野ネズミの被害もなく、自家用としてコンテナ7〜8割程度の収穫をあげることができました。これで、美味しい「天ぷら」や「豚バラ肉との甘辛煮」、ほくほく「焼き芋」などを楽しむことができそうです。
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