電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

三輪郁のピアノでCD「NOVELLETTEN」を聴く

2022年03月27日 06時00分59秒 | -独奏曲
サクランボ果樹園の剪定枝の片付けに忙しい日々ですが、昨日は午後から雨になり、嬉しい休息タイムとなりました。そこで、以前、三輪郁さん(*1)がソリストとして出演した山形交響楽団第296回定期演奏会(*2)で購入していたCD「NOVELLETTEN」を取り出し、聴いています。次第に春らしさが増している時期に、ピアノの音が好ましい。しかも、暗くドヨーンとした音楽ではなくて、ナチュラルであたたかい音楽を聴きたいところです。そんな気分のときに、最近取り上げることが多いのがこのCD。内容は、

  1. ドビュッシー 夢 (1890)
  2. シューベルト=リスト編 ウィーンの夜会 第6番 (1852)
  3. シューマン 子供の情景 Op.15 (1839)
  4. シューマン ノヴェレッテ 第8曲 (1838)
  5. プーランク 3つのノヴェレッテ (1927)
  6. ゴドフスキ 古きウィーン (1920)
      三輪 郁(Pf)、2019年4月〜9月、秩父ミューズパーク音楽堂にて収録
      (CD) YUP-3019 山形大学出版会

というものです。添付のリーフレットでは、Novelletten を「ものがたり」と訳しているようですが、Novelle の小さいもの=短編小説あるいは小さな物語というほどの意味でしょうか。



三輪郁さんが出演した山響定期では、シューマンのピアノ協奏曲を演奏し、「ピアノの音がとてもきれいで弱音と間を重視した繊細な表情を見せ」ていたことを記録していますが、このCDでも全く同様に、ピアノの音がとてもきれいで、間が絶妙で、ドビュッシーに始まりシューベルト、シューマン、プーランクそしてゴドフスキに終わるステキな選曲で、何度聴いてもいいものです。簡易なデスクトップPC-audioに接続したミニコンポの音ではなく、メインのステレオ装置で書棚に埋め込んだブックシェルフ・スピーカーによる再生で、現代の最新録音らしく、ある程度音量を上げていくと低音の迫力がやっぱりぜんぜん違います。久方ぶりに「音楽を聴いたぞ〜っ」と満足する時間でした。

(*1): 「自然の豊かさ、美しさに癒やされ指導も演奏もイキイキと」三輪郁〜山形大学WEBマガジン
(*2): 山響第296回定期演奏会でシューベルト、シューマン、ハイドンを聴く〜「電網郊外散歩道」2021年10月


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