芸術論を基盤とした文化政策が目的でしょうか?あらゆるジャンルの芸術活動を巻き込んだ文化政策であり、脱植民地だと考えるのですが、しかしキーワードは印象的です。沖縄の芸術と社会、脱植民地・文化政策・芸術論です。内国植民地(大城立裕さんの定義)の沖縄が文化政策、芸術論、芸術作品によって、脱植民地の方向に、突っ走ることができるのか?歩いていけるのか?その手段、方向性などが、パネラーの方々のトークの中から見 . . . 本文を読む
「文化と芸能こそが沖縄が誇る祖先伝来の財産である!」のキャチコピーもインパクトがあります。金井喜久子さんについては、しっかりした研究書や評伝が書かれてもおかしくない方です。以前「八月十五夜の茶屋」の科研研究とその後の「沖縄の文化表象にみるジュリの諸相」の同じく科研研究を通して金井喜久子やお姉さまの多嘉良カナさん、そのご先祖の系譜について少しリサーチしたことがあります。琉球・沖縄の近世から近代、そし . . . 本文を読む
(写真の部:沖展賞・山城和代さん「自慢の牙」)琉球・沖縄文化の層の厚さが感じられた。沖展賞や準会員賞、浦添市長賞、うるま市長賞、そして沖展会員の作品はなるほどとうならせた。一部の染や織物以外の作品は写真撮影がOKだった。 写真に迫力があった。「書」は圧倒的で、琉球王府時代から書家が多いことに驚く。すごい世界だ。小さな島の沖縄の美術の世界は盛況!作品を網羅したパン . . . 本文を読む
「琉歌乙姫会」のメンバーでもある金城さんに今日はじめてお会いしました。若々しさに驚きました。68年の年月をひたすら紅型作家として人生を全うされてきた方の柔らかな感性、根の深さを感じました。氏の紅型作品を贔屓にする方々から送られてきた着物を普段身に着けているとのことです。今年10月に、この間の集大成の展示会を予定しています。日本全国の紅型を愛する方々が、作品を購入されているのですね。紅型一筋人生の美 . . . 本文を読む
天と地ぬ情き、地球ぬ隅々に満ちてぃ 琉球弧と島人ぬしなさき(志情)明日んまた!去年のお正月データがメールで送られてきた。1年前を振り返っていろいろと記憶が戻ってきた。 (愛らしい提灯が並ぶ)1月3日、あらためて沖宮を散策した。古代信仰研究者の案内で、つまり表の神社や御嶽だけではなく、古来からの信仰の清浄なる空間を案内してもらった。そしてとても貴重な本を紹介していただいた。 (神託の . . . 本文を読む
(天受久女龍宮王御神(てんじゅくめりゅうぐうおうおんかみ。天照大御神)・天龍大御神(てんりゅうおおおんかみ)・天久臣乙女王御神(あめくしんおとめおうおんかみ)・熊野三神(伊弉册尊・速玉男尊・事解男尊)を祀る。)深夜に参拝した沖宮だけれども、古代信仰研究家と直に沖宮に行き、安里八幡も訪問することになったゆえだ。琉球八社についても、よく知らないことが多く、まだ訪ねていない所は天久宮だけだが、識名宮は . . . 本文を読む
朝10時から月一回の「いろは歌教室・組歌の会」が開催されていて、きさ子さんから紹介されて参加できた。出がけにちょっとした長電話が入り、出席が遅れたのが悔やまれるほどにとてもいいお話が続いている会で、時間が短く感じられた。その席に文化人類学者のおつれあいと共に波照間島の多くの貴重な写真を撮られた静子さんが丸いテーブルを囲んで、熱心にお話されていた。 お隣に座していた女性がその「波照間島」の白黒の写真 . . . 本文を読む
先週恩師の瀬名波榮喜先生のご自宅でゆっくりお話をする機会があった。その時、先生はご自分が書かれたエッセイ「琉球演劇ーアリストテレスの悲劇論の視点から」が掲載された『琉球文学大系』月報2を下さった。三隅治雄さん、宜保榮治郎さん、池澤夏樹さんのエッセイがご一緒に掲載されている。驚いた。池澤さんは、沖縄の現状認識が疎い。仲田幸子⇒北島角子大宜味小太郎ー故人今では公演もありえない乙姫劇団や笑築過 . . . 本文を読む
「トートーメー万歳」(大城立裕作、幸喜良秀演出)の初演は1989年。琉球新報社は1980年に『トートーメー考ー女が継いでなぜ悪い』でトートーメー問題の特集を組んだ。それ以来トートーメー問題は沖縄でシリアスな問題でありつづけている。「トートーメー万歳」は尚、日常レベルでこの沖縄社会で深刻な問題なのだという事は、身近でも本家のトートーメーとお墓、財産問題があり、家族単位でも位牌やお墓をどうするか、は死 . . . 本文を読む
しかし復帰50年沖縄国際シンポジウムは開催されなかったのですね。沖縄学は衰退したのではないはずで、「緻密な研究」は深められているはずですが~。2019年10月31日に首里城が燃え、翌年の春からコロナパンデミック宣言で社会が世界が分断された2年半が過ぎました。やがて3年になります。その間も混沌とした中で奮闘してきた方々の努力の成果はまとめられているはずですが、世界の混沌の波を浴びざるをえない状況です . . . 本文を読む