以下は「国立劇場ステージガイド『華風』2011年5月号」に書いたエッセイである。来る5月28日・29日、大劇場で上演される『多幸山』をぜひ多くのみなさんにご覧になっていただきたいためにUPするのだが、それはこのガイドブックの一部でしかない。原稿4000字ほどである。他、沖縄芝居役者ならではの琉球舞踊も前座で披露される。その解説も今回初めて書かせていただいた。
他には「国立劇場おきなわ」が初めて . . . 本文を読む
私も犯しているかもしれない過ちがある。研究者がデーターを元に論を展開する時、生身の実態を袖にして表象のことばを論理をゲームかパズルのように組み立てていく傾向があるのはやむえないのだろうか?第六感のようなものが「たしかにこの論稿は優れているが、《何かが欠けている》」と、感じさせる。「我思うゆに我あり」ではない。「我感じるゆえに我あり」の世界に依拠したい。所詮ことばは表のモノである。ことばに風がそよい . . . 本文を読む
以下の論稿は共に<歪められた沖縄像ー『八月十五夜の茶屋』小説・演劇・映画の比較研究>課題番号22520289(2010-2012)文部科学省・科研研究チームプロジェクトメンバーの論稿です。名嘉山りささんと渡久山幸功さんは2010年一月間アメリカで資料収集にあたり、膨大な資料を持ちかえりました。それらの資料を元にどんどん新しい論稿が発表されています。特別に【八月十五夜の茶屋】科研研究成果発表のコーナ . . . 本文を読む
毎年、4月23日が来るとその前後の土曜日にイギリスロマン派研究会が開催される。名桜大学学長瀬名波栄喜先生が会長をされている。キリスト教学院の浜川仁さんが事務局長で、ロマン派とゆかりのある方々が集い、会食しながら多様なテーマの研究報告に耳を傾け自由に論じあう(語りあう)空間は、年に一度とはいえ有意義な場である。
まれな事だが今年の集いはまさにワーズワースの命日の4月23日、いつものホテル西部オリ . . . 本文を読む
このまま永遠に基地の島、キーストーン沖縄でありつづけるのだろうか?
このぞっとする軍事占領下の島では、日本(沖縄)人が米軍人に轢き殺されて
でも泣き寝入り!
このままの状態で悪魔の島でありつづける
これを是とすることは
屈辱
米軍事帝国の崩壊を待つまで後何年?
日本のアメリカ属国体制の崩壊を待つまで後何年?
気の長い希望という名の明日と今日のはざまに生きている
生きている間にこの島から全て . . . 本文を読む
春の嵐の中で、沼にひきこもっていて、身動きがとれずにいた中で、何らの実績とやらも生み出していなかったことにあきれている!毒蜘蛛の針に刺されたまま麻痺状態だった「たゆたう日々」だったのだと、抜きんでた方々の成果を見るとよくわかった!ああ、私がやったことはこのブログにことばを書き連ねてきたことだけではないのか?
前を歩く方々の研究報告書をまねて頑張るのは少し遅いようなパニックの日々がしかし懐かしい。 . . . 本文を読む
タバコを吸うモグラ詩人の部屋の前を通り過ぎようとすると、テレビからダーク・マターの話が聞えてきて少し覗いてみたら、身近な原理が超対称性粒子とからんで報道されていた。それは面白いと思った。何千人者科学者がその物質を追求しているという宇宙の原理のテーマにはロマンがあった。そうか、そしてどうも身近にその超対称性粒子なり物質がありそうな気配がしている。科学の果てしのない真実の追求・発見へのエネルギーは素敵 . . . 本文を読む
電話も叫びでメールも叫び!
人間をやめたくなっているのは彼も私もあの子もまたそうだった!
「ああ地面に戻りたいな」
冗談のような嘘のようなことばが
追い詰められている叫び
人はひょんな所で心の叫びを発している
そのサインにアンテナに気がつくか否かが
いつでも問われている
助けを求める声を無視しえない空気があったり
あるいは無視する顔もある
あえて見ないふりしてひそかに侮蔑して
おれは選ばれ . . . 本文を読む
しかし、2チャンネルは隠れ東大生が二ートのフリをして書き込んだり、弁護士がやはり学生のフリをして書き込んだりしているよ。つまり偽装若者たちも結構いて、CNNが取り上げたりもしているよ。
その彼が面白い話を聞かせてくれた。「意味が分かれば怖い話」のシリーズである。しばらく沖縄芝居役者との本読みの後でぐったりして戻ってきた耳には心地よいというか、不安を掻き立てられていた。着替えてさて二階で台本を整理 . . . 本文を読む