(琉球新報10月31日) 詩集の題名に登場したゴーヤである。ゴーヤーは苦いと決め切っているような表象が気になった。 味の苦さにも確かにグレードがあるかもしれない。品種改良もなされている。しかし、ゴーヤーを特別苦いと感じないゆえに、と言うのも毎日でもゴーヤーチャンプルーは飽きない料理ゆえに、苦味の深淵さと人と人の違い、差異に比喩した詩篇に興味を持った。 読んでみたい詩集だが、ゴーヤに心が躓いてしま . . . 本文を読む
以下は、辺見さんの写真と詩のブログから勝手に転載です。2024年3月20日こんな風にブログが更新できたらいいね。(3) 辺見庸ブログ Yo Hemmi Weblog*******ラファ/靖国犯罪者ネタニヤフの目をみるといい。見たくなくても。彼はまがうかたなき狂人だ。ラファでこれから起きること・・・。なぜ靖国に集団で詣でるのか。その「精神」を徹底的に解析すべきだ。父も靖国に行った。泰淳も靖国に行った . . . 本文を読む
(つぶやき)備忘録松原敏夫さんのこの詩集『今はむかし むかしは今』の書評を読んで、なるほどと納得させられる指摘と、カタカナ語のサウダージ、プレヴェール、パロールに戸惑った。新聞を読む一般大衆はこれらの専門語をよく理解しているのだろうか。サウダージ(郷愁)はなるほどと思うがパロールは単に言葉の運用としてとらえてもいいようだ。「サウダージ 」( ポルトガル語: saudade, サウダーデ とも)とは . . . 本文を読む
ローゼル川田さんは、水彩画&随筆で新聞連鎖を続けている方で、俳人であり、2018年から詩集を出版、4冊目にして、記念すべき年に第45回目の貘賞受賞者である。第2刷改訂版発行、おめでとうございます!『あすら』に投稿されていた詩編がまとめられている。ああこれはすごいなーと思った長編詩が圧巻で、受賞されたのはふしぎではなかった。普段は設計アトリエを主催されている多忙な方だ。 詩集『今はむかし むかしは今 . . . 本文を読む
(太陽が輝いている朝) 前に書いた詩の続きを意図していた。「コウモリを食べた」話を詩にするつもりで、書いていたのだが、なぜか前にすすめなかった。彼女のことばは録音していた。それをじっくり確かめて書きたいと思っていて、取り組めなかった。次回は耳を澄まして残されたことばを受け止めたい。 前に書いた詩編に少し手をいれて出すことにした。ローゼルさん、感謝!雨 雨がしとしと降っています雨だれは 哀し八月 . . . 本文を読む
同人誌に出した詩のゲラが送られてきた。いわゆるある女性との約束で彼女の物語を纏めることがいつも念頭にあって、去年、末期癌で亡くなった彼女の顔が浮かぶようになった。という理由からでもないが、記憶をとどめるためにこのブログで書いていた雑文を散文詩にしていたのだ。その中で彼女のことばが、沖縄語(うちなーぐち)ゆえに、その表記で悩んだりして、今日知人にゲラを送って「どんな点でも、気になったところを指摘して . . . 本文を読む
(何故か一羽のキジ鳩) 雨がしとしと降る日貴女(うんじゅ)は今日も三線を弾いて 雨がしとしと降っています。電話がやってきました。繰り返されることばの中から光る雫がこぼれ落ちハッとさせられる日々。なぜか一人の女が眼の前でカンカラ三線を弾き民謡を唄う姿がこびりついて離れないのです!「心底落ちた 落とされた人間はこれ以上落ちるところがないんで . . . 本文を読む
締め切りが7日にできていた詩をまた推敲した。いつも冊子におさまった自分の詩編を読むと、どこか居心地のわるい表現なりことばが見つかる。助詞の使い方で意味が変わったりする。印刷のスタイルでもイメージが変わる。推敲が足りないことが分かる。同人誌ゆえに印刷の前に互いの詩編について出し合って、批評しあえる空間なり時間があればと思う。それがない。出来上がった後でお互いに批評しあう場もない。これは問題では?第 . . . 本文を読む
桜の樹の根元には猫がいるんだ 桜の樹の根元には猫がいるんだ。いつでも猫が丸くなっているんだ。それはほんとうのことなんだよ。そして猫がひっそり、桜の枯れ葉の下に埋まっていることがあるんだ。それもほんとうのことなんだよ。なにせこの公園には猫が多いんだ。今日はあまり見かけなかったが、猫のいない公園は怖いんだよ。いつも朝早く、二人の帽子を被った腰がゆったりの女たちが猫に餌を与 . . . 本文を読む
おめでとうございます!水彩画、俳句、そして詩です。建築士です。ローゼルさんは多才な方で、なんとあの高嶺 剛監督の映画【変魚路】(2017年1月14日公開、81分)にも出演しています。『あすら第72号』に長編詩「痕跡の長い一日」と「コンパスの中心」が掲載されていますが、長編詩が圧巻で、詩集『今はむかしむかしは今』でも評価されています。伊佐尚記さんが「自身が関わった造成地の地中から、沖縄戦当時の日本軍 . . . 本文を読む